スタッフブログ

2016.08.25

下肢静脈瘤の症状について。かゆみや痛みやしびれ?症例写真

下肢静脈瘤は、静脈の逆流防止弁が壊れ血液の逆流が起こり、静脈血が下肢に停滞し、足首からふくらはぎの血管が数珠状にボコボコ浮き出てしまう病気です。

 

下肢静脈瘤の症状は主にふくらはぎに起こります。
足に血液が溜まって起こる病気なので、夕方から夜にかけて症状が強くなります。

 

この下肢静脈瘤はどのような症状が出るのでしょうか?
以下の症状が出ている場合は下肢静脈瘤の可能性があります。

・足がだるい
・足のむくみ
・足の血管が浮き出てみえる
・足がつりやすくなった
・足がかゆい
・湿疹が出やすくなる
・足がほてる・熱を感じる
・足がむずむずする
・色素沈着
・難治性の潰瘍  など

 

これらに該当する方はお早めにご相談されることをおすすめします。

また、下肢静脈瘤と誤解されやすい症状としては以下のようなものがあります。

・足が冷える
・足がしびれる
・(冬場に)足がかゆい  など

 

 

下肢静脈瘤の基本的なデータ

下肢静脈瘤は決して特別な病気ではありません。
日本人の約10%の人に下肢静脈瘤があり、患者数は1,000万人以上といわれています。
患者様は女性に多く、出産経験のある成人女性の2人に1人が発症するというデータもあります。40歳以上の女性に多く認められており、年齢とともに増加していきます。
少しでもご自身の足に違和感を感じる場合は、恥ずかしがらずにご相談いただければと思います。外来の超音波検査で逆流の部位と程度が簡単に診断できます。

 

 

このような方は下肢静脈瘤に注意してください

下肢静脈瘤になりやすい条件としては以下を参考にされてください。
これらに該当する項目が多い場合は、十分に気をつけていただければと思います。
・高齢
・女性
・家族に下肢静脈瘤の方がいる
・妊娠中
・出産歴がある
・長時間の立ち仕事
・肥満
・便秘  など

 

 

下肢静脈瘤の治療時期はいつごろが良いのか?

どんな病気でも同様ですが、静脈瘤があまりたくさん出ていない早期に治療を行うことをおすすめします。
特に静脈瘤により皮膚の色が黒くなってしまっている場合は、なるべく早く治療を受けられた方が宜しいでしょう。

 

 

下肢静脈瘤の症例写真

下肢静脈瘤になると見た目では以下のような症状がでます。
定期的にご自身の足をチェックされると宜しいかと思います。

 

下肢静脈瘤の症例

2016.08.10

手汗と血行・血圧の関係は?低血圧の人は手汗が多いのは本当か?

汗と血行と血圧の関係
血行の良し悪しや血圧の高さは発汗とどのような関係があるのでしょうか?
汗をたくさんかく人は血行が良いなんて言う人もいますし、少し誤解されている面があると思いますので、汗と血行と血圧について簡単に説明してみようと思います。

 

血行とは
血行とは、血液が体内を循環することを指しています。「温泉に入って血行を良くする」といった風によく使われる言葉ですね。血行が不良になると栄養や酸素が十分に供給されないため、肩こり・腰痛や冷え性、肌荒れなどの原因になるといわれています。

 

血圧とは
「血圧」は、心臓が血液を全身に送り出す圧力のことであり、高血圧とはこの圧力が基準値より高いことを指し、低血圧とはその逆のことを指しています。

 

高血圧とは
日本人の約20%~30%が高血圧といわれており、この高血圧が原因の病気で亡くなる患者様が数多くいます。よく知られているのが、高血圧による動脈硬化が原因で脳卒中や心筋梗塞でしょう。
高血圧になる原因は、解明されていないことも多いのですが、生活習慣と遺伝が関係していることは分かっています。
食事のバランスが悪かったり、明らかな運動不足、過剰なストレスなどが原因となります。

 

低血圧とは
血圧が基準値よりも低いことで、様々な不調がでる人が多いです。
例えば、倦怠感、たちくらみ、頭痛、冷え、食欲不振、便秘、吐き気などの症状が目立ちます。
明確な原因は分かっておらず、遺伝的要素があるともされています。

 

手汗と血圧の関係
低血圧の人は、血液の圧力が低いため流れが弱く、手足の末端まで十分な血液が届いていないことがあり、体温の調節がうまくできなく手汗が発症するとした情報を見かけますが、手汗(手掌多汗症)の原因に血圧が関係しているということはありません。

手汗の原因は分かっていないことが多いため、きちんと診察を受けて適切な治療を受けていただくことをおすすめしています。
同じ悩みを持たれている人はたくさんいますので、遠慮なくご相談いただければと思います。

2016.07.29

異常な手汗は生まれつきの遺伝?気になる解消方法は?

手汗・手掌多汗症で悩んでいらっしゃる方は、人口の約2%程度いるといわれていますが、その手汗は生まれつきのもの、遺伝するものかというご質問をいただくことがあります。

現在の遺伝子研究のデータでは、「手汗は遺伝しない」という見解が優位になっているようです。

しかしながら、手汗で悩んでいる方の親御さんも同じような症状・悩みを持っていることがしばしばあり、実は遺伝なのではないか、と思う方もいらっしゃると思います。

手汗自体は遺伝しなくても、親子で似る点がいくつもあり、そういった要因が重なって親子ともに手汗の症状が発症するということは考えられると思います。親、兄弟で顔が似るように、手汗の体質も似ることになります。

 

性格が似ている場合

手汗は精神的な要因が関わっているといわれています。

例えば、恥ずかしがり屋な性格、緊張しやすい性格、ストレスを溜めやすい性格などが親子で似た場合には、子どもにも手汗の症状が発症する可能性は否定できません。

一度手汗が出始めると、それを恥ずかしいと思い、さらに緊張感が増して手汗も増えていくという悪循環に陥ってしまいます。

 

このように手汗自体は遺伝せずとも、性格や生活環境などが似ることで、親子ともに手汗の症状が出るということが考えられます。

 

手汗を解消するには

当院ではわきの下より3mmの胸腔鏡を用いて手術をします。手術時間は両手合わせて10分程度と短く、目立つ傷も残りません。

 

手汗の症状があると、
・好きな人と手をつなげない
・常にハンドタオルを持っていないといけない
・ネイルサロンに行けない
・スマホが操作しにくい
などでお悩みの方が多いと思います。

 

こういったお悩みを解消できるよう当院では治療に取り組んでおります。

2016.07.22

多汗症は部位で違う!頭・顔・わきの下・てのひら・足の裏の症状

局所性多汗症は、発汗する部位によってそれぞれ病名がつけられています。

 

○頭部多汗症(頭)

頭部多汗症は頭部を中心に発汗してしまう症状です。体温上昇や交感神経の刺激で多量に発汗します。
常に頭皮や髪の毛が濡れている、発汗量が多いときには髪から汗がしたたり落ちているなどの状況になります。他の部位と違って隠しにくい箇所なので、生活への影響が大きいです。また、汗を気にして緊張することでさらに発汗してしまうという悪循環になることもあります。

 

○顔面多汗症(顔)

顔面多汗症は顔から多量に汗が噴き出してくる症状です。緊張しているときや気温や高いときにはさらに多量に発汗してしまいます。生活をしてく中で顔を隠すことは難しいため、常にハンカチやタオルで顔の汗を拭きとっているような状況になってしまいます。また、女性は化粧が崩れてしまうため、非常に悩みが多い病気です。

 

○腋窩多汗症(わきの下)

腋窩多汗症はわきの汗は多汗症でない人も、運動した後や暑い日などには汗をかくものです。
しかしながら、多汗症の人は寒いときでも発汗してしまいます。夏場などは薄着になるため汗染みが目立つなどの悩みを持つ患者様が多くいらっしゃいます。
わきの汗ときくと「わきが」と思う方もいるかもしれませんが、腋窩多汗症と「わきが」は別の病気です。腋窩多汗症の汗は基本的には無色無臭です。しかし汗に細菌が作用して臭いとなるため、多汗症の患者様に「わきが」を伴うことがあります。

 

○手掌多汗症(てのひら)

手掌多汗症はてのひらに多量の汗をかいてしまう症状です。重症度が軽い場合は、手のひらが湿っている、汗ばんでいるような状態になります。重症度が重い場合には、てのひらに水滴ができて汗がしたたり落ちるほどの量の発汗をします。
用紙や本が濡れてしまったり、キーボードやリモコンなどが汚れたり、手をつなぐのを嫌がられるなど、日常生活にも支障をきたし、悩んでいらっしゃる患者様が多いです。手の汗の悩みが強い場合は、当院で行っている日帰り手術での交感神経遮断手術が有効です。

 

○足蹠多汗症(足の裏)

足蹠多汗症は暑くもないのに足の裏に多量の汗をかいてしまう症状です。汗によって床に足跡がついたり、サンダルが汗で滑って履けないなどの悩みを持たれている方がいます。また、靴や靴下を脱いだときに異臭を発生させることもありますし、足が常にジメジメしている状態ですので、雑菌が繁殖しやすく水虫などになる可能性も高くなります。

 

少しでも思い当たることやご心配なことがありましたら、ご相談ください。

 

 

2016.07.16

多汗症の種類と症状、関連する病気について

暑いわけでもなく、激しい運動をしたわけでもないのに多量の汗が出てしまう、そんな症状のことを多汗症といいます。

汗かきと同じように思われがちな症状ですが、運動した時や暑さを感じた時に体温調節として汗を出す温熱性発汗とは異なり、精神的緊張や情動的興奮により過剰な汗が出る精神性発汗です。


普段から多量の汗をかいてしまう病気のため、生活の質が著しく損なわれ、患者様の多くはとても悩まれています。

この多汗症は局所性多汗症全身性多汗症の二種類があり、それぞれ症状や特徴が異なります。

 

局所性多汗症とは

局所性多汗症は文字通り局所に多量に汗をかく症状のことをいいます。特定の部分だけに汗が出る症状で患者様の約9割がこの種類だといわれています。

 

手のひら足の裏わきひたい背中などの箇所に汗をかくことが多いというのが特徴で、1ヶ所だけではなく2〜3ヶ所同時に汗をかくケースもあります。


例えば、手のひらの多汗症(手掌多汗症)足の裏の多汗症(足蹠多汗症)には関係があるとされていて、この2つは同時に発汗しているケースがあり、手掌足蹠多汗症と呼ばれています。

 

交感神経の反応が過敏な方がなりやすいとされていたり、身体の機能を調節している自律神経の異常などが原因になっている場合もありますが、はっきりとした原因は分かっていません。

 

全身性多汗症とは

全身性多汗症は胸や背中、お腹にお尻、太ももなど全身に汗がでる症状です。

全身性多汗症は生まれつきの遺伝によって起こるとされていたり、ほかの病気が原因で引き起こされることもあるとされていますが、はっきりとした原因は分かっていません。

 

全身性多汗症と関係がある病気には次のようなものがあります。

 

甲状腺機能亢進症

甲状腺の機能が活発になり過ぎることで甲状腺ホルモンが過剰分泌され、全身の代謝が高まることで汗が出やすくなります。

 

褐色細胞腫

副腎の髄質という部分に腫瘍ができる病気で、アドレナリンが大量に分泌され代謝が高まって、汗をかきやすくなるとされています。

 

糖尿病

糖尿病の合併症のひとつで糖尿病神経障害というものがあります。これは末梢神経に障害が起こることで、自律神経が乱れ、全身に汗をかきやすくなります。

 

結核

結核は結核菌に感染することで微熱がでて、その熱を下げるために汗の量が増えます。

 

自律神経失調症

ストレスや過労が原因によって自律神経が乱れる症状です。症状に個人差はありますが、汗が出やすくなることもあります。

 

更年期障害

代表的な症状として「体のほてり(ホットフラッシュ)」「大量の汗(スウェッティング)」があげられます。急に身体が火照ったり、多量の汗が吹き出してしまうという特徴があります。

 

 

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