手汗・手掌多汗症で悩んでいらっしゃる方は、人口の約2%程度いるといわれていますが、その手汗は生まれつきのもの、遺伝するものかというご質問をいただくことがあります。
現在の遺伝子研究のデータでは、「手汗は遺伝しない」という見解が優位になっているようです。
しかしながら、手汗で悩んでいる方の親御さんも同じような症状・悩みを持っていることがしばしばあり、実は遺伝なのではないか、と思う方もいらっしゃると思います。
手汗自体は遺伝しなくても、親子で似る点がいくつもあり、そういった要因が重なって親子ともに手汗の症状が発症するということは考えられると思います。親、兄弟で顔が似るように、手汗の体質も似ることになります。
性格が似ている場合
手汗は精神的な要因が関わっているといわれています。
例えば、恥ずかしがり屋な性格、緊張しやすい性格、ストレスを溜めやすい性格などが親子で似た場合には、子どもにも手汗の症状が発症する可能性は否定できません。
一度手汗が出始めると、それを恥ずかしいと思い、さらに緊張感が増して手汗も増えていくという悪循環に陥ってしまいます。
このように手汗自体は遺伝せずとも、性格や生活環境などが似ることで、親子ともに手汗の症状が出るということが考えられます。
手汗を解消するには
当院ではわきの下より3mmの胸腔鏡を用いて手術をします。手術時間は両手合わせて10分程度と短く、目立つ傷も残りません。
手汗の症状があると、
・好きな人と手をつなげない
・常にハンドタオルを持っていないといけない
・ネイルサロンに行けない
・スマホが操作しにくい
などでお悩みの方が多いと思います。
こういったお悩みを解消できるよう当院では治療に取り組んでおります。