痔疾患 PPHの原理

PPHの原理

痔核の発生原因は、直腸粘膜がゆるみ、重みで粘膜がずれ落ちるために痔核が生じます(Sliding Theory)。
そこで、たるんだ粘膜を切除し、直腸粘膜を吊り上げて痔核を消失させる手術がPPH法です。ゆるんだ直腸膨大部の粘膜、粘膜下層を自動吻合器を用いて約2cm幅で環状に切除します。

直腸全体が均等に吊り上るため、全周性に脱肛する痔核にも有効です。術直後より脱肛は消失します。

PPHで切除する直腸粘膜には痛みを感じる神経はありません。
したがって従来法の結紮切除法で肛門を切開する手術とは違い、PPHでは術後の肛門部の痛みは少なくなります(術後の肛門痛には個人差があります)。
直腸のふくらんだ部分(膨大部)の粘膜、粘膜下層のみを切除するため、肛門括約筋を直接傷つける心配はありません。

手術直後に脱肛は消失し、スムーズに排便できます。

 

特徴  

 1.脱出粘膜の吊り上げ
 2.上痔動脈分枝の全周遮断
 3.痔核そのものは切除しない

脱肛を伴う垂れ下がった肛門がリンゴのようなスッキリした肛門に生まれ変わります。

痔疾患 PPHの原理
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