スタッフブログ

2019.10.01

小学生・中学生・高校生も手掌多汗症になりますか?

今回はこちらのご質問にお答えしたいと思います。
手掌多汗症は、交感神経が過剰に作用して、手のひらから多量に発汗する病気です。
お子さんでも発症する病気であり、最年少では3歳ごろから発症するとも言われています。親子や兄弟で多汗症となる家族内発生が4割ほどあります。
ご本人の生活習慣などが問題ではなく、体質が関係しているため、
「いろいろ試しても症状が改善されない」と深刻に悩まれているお子さんがたくさんいらっしゃいます。

学校生活の中で、手の多汗症が原因でからかわれたり、いじめの対象になって精神的に苦痛を感じ、その後の人生に悪影響を及ぼしてしまう可能性もあるため、気になる症状がある場合は早期に診察・治療されることをおすすめしています。

以下のようなことで悩まれているお子さんがいらっしゃいます。
・球技大会でボールが滑ってプレーできない
・ゲーム機が汗で濡れて友達に嫌がられる
・握手やハイタッチを求められるととっさに避けてしまう
・テスト用紙がびしょびしょになる
・好きな人と手をつなげない
・スマートフォンの反応が悪い
・体育祭で手をつなぐダンスが踊れない

手術は中学生以上から
当院の手掌多汗症の治療は、手のひらの汗を支配する第2~第4交感神経のうち、第4交感神経のみを遮断する低位交感神経遮断術という手術を行います。
この手術は原則として中学生以上を対象にしています。しかしながら、状態や悩みが非常に重く早期に治療をご希望される場合は小学生のお子さんでも一度ご相談ください。

 

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