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2019.07.02

手汗の原因になる甲状腺機能亢進症とは?

今回は手汗が発生する原因の一つとして考えられている甲状腺機能亢進症について紹介したいと思います。

甲状腺とは
甲状腺はのどぼとけの下にあり、脳からの指示で新陳代謝を活発にする「甲状腺ホルモン」を分泌するのが主な役割です。甲状腺ホルモンの主な働きとして、脳に作用して働きを活性化する、新陳代謝で得られたエネルギーで体温を調節する、心臓や胃腸の働きを活性化する、全身の細胞の新陳代謝を促進しエネルギーを作るなどの仕事をしています。
生きていく上で欠かせないものです。

甲状腺機能亢進症とは
甲状腺機能亢進症とは甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、その働きが通常よりも強く出てしまう病気です。主に感じられる症状としては、脈が速くなったり、手が震えたり、汗をかきやすくなったり、イライラしたり、動悸を感じたりなどが起こります。「バセドウ病」という名前で呼ばれることが一般的ですが、自己免疫機序により発症するバセドウ病以外にも無痛性甲状腺炎、亜急性甲状腺炎、機能性甲状腺炎などで甲状腺機能亢進症を呈します。

以下の項目をチェックして目安として半分以上当てはまる方は注意してみてください。
①最近は寒い日でも汗をかく
②昔より暑がりになった
③脈が速く、動悸を感じることがよくある
④些細なことでイライラして、怒りっぽくなった
⑤疲れやすくなったと感じる
⑥少し動いただけでも息切れを感じる
⑦常に空腹を感じている
⑧以前よりも排便回数が増えた気がする
⑨体重が減ってきている
⑩気持ちが落ち着かない
⑪以前よりも眼が前に出た感じがする
⑫手が細かく震えて字が書きにくい
⑬いつも手のひらが湿っている感じがする

甲状腺機能亢進症になる原因は?
原因は特殊なたんぱく質が甲状腺を刺激することで、通常よりも甲状腺ホルモンを過剰に分泌してしまい、血液中の甲状腺ホルモン値が高くなってしまうためです。この特殊なたんぱく質が発生する原因は未だはっきりと解明されていません。


手汗が発生する原因は様々なものが考えられますので、まずはお気軽にご相談ください。

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