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2017.03.09

下肢静脈瘤のその他の治療方法。保存療法、硬化療法、高位結紮手術とは?

前回は下肢静脈瘤を治療する主な方法(レーザー手術とラジオ波手術)を紹介しましたが、今回はその他の治療方法をご紹介します。
現在はこれらの治療方法は症状に応じて必要な場合に実施していますが、下肢静脈瘤のことをきちんと把握して頂きたいと思いますので記載したいと思います。

保存的治療

保存的治療は、手術などの処置をしない方法です。
主に弾性ストッキングの着用や日常生活の工夫によって下肢静脈瘤を悪化させないようにするものです。
弾性ストッキングは医療用のもので通常のストッキングに比べると締め付けがきつくできているため、足を圧迫し足に血液がたまるのを防ぐ狙いがあります。長さなどの違いでいくつかの種類があります。
薬局などでも類似のストッキングが販売されていますが、医療用と比べるとやや締め付けが弱い傾向にあるようです。医院で購入して頂く場合は保険が適応されませんので、5,000円〜10,000円程度の費用がかかります。
日常生活においては、長時間の立ち仕事は控える、定期的に足を心臓より高くして休憩する、定期的に歩き回るなど、血液が足にたまらないように意識して生活すると良いかと思います。

硬化療法

硬化療法とは、静脈に硬化剤(血液を固める薬)を注入し、静脈瘤がある静脈を硬化させることで静脈瘤を消してしまう治療です。1840年代頃から硬化療法は始められたと言われており、多くの研究や治療により進歩してきた安全な治療方法です。弁が壊れた不要な静脈を硬化させるので問題はありません。
注射だけで済むため患者様にとっては負担の少ない治療ですが、本幹に逆流を認める大きな伏在静脈瘤に対しては再発する可能性が考えられる治療方法ですので、当院では分枝静脈瘤、網目状静脈瘤、クモの巣状静脈瘤など逆流のない限局した静脈瘤に用いています。
現在の症状に適しているかどうかは医師に相談するようにしましょう。

高位結紮手術(こういけっさつ)

血液の逆流をなくすために弁が壊れた静脈の高い方の根元(太ももや膝裏)で血管を縛ってしまう治療方法です。
血管を縛るために足の付け根や膝裏を数cmほど切開する必要があります。
手術は切開する場所の局所麻酔で行います。
この治療方法のみでは、根本的な治療にはならないので、硬化療法などと併用して行われるのが一般的になっています。

ストリッピング手術

静脈弁が壊れて血液が逆流する伏在静脈そのものを引き抜く手術法で、再発が少なく、レーザー手術が普及する前までは最も一般的な根治手術でした。からだに負担がかかるので約1週間の入院が必要です。血管を引き抜くため、周囲の障害から痛み、皮下出血、神経障害などの後遺症が残ることがあります。

 

以上です。

どの治療方法が適しているかは症状によって異なります。
当院では患者様のご要望をお聞きしながら最善の治療方法をご案内しますので、お気軽にご相談ください。

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