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2016.10.05

鼠径ヘルニアと運動。手術後や予防のための筋トレやスポーツは?

今回は鼠径ヘルニアと運動についての記事を掲載したいと思います。
鼠径ヘルニアになってしまった場合、きちんと治すには手術が必要ですが、手術後に運動・スポーツはできるのかどうかについて。また、鼠径ヘルニアを予防するために筋力トレーニングが有効かという点についても質問をいただくことがありますので掲載したいと思います。

 

鼠径ヘルニアとは

「鼠径(そけい)」部とは、太もももしくは、足のつけねの部分のことをいい、「ヘルニア」とは臓器や組織が本来あるべき場所から逸脱した状態のことを指します。
よって「鼠径ヘルニア」とは、足の付け根から恥骨にかけての鼠径(そけい)部の筋膜が破れ、腸などの臓器や組織の一部が皮下に飛び出す病気をいいます。
鼠径ヘルニアは脱腸とも呼ばれています。

 

鼠径ヘルニアになりやすい職業の傾向

鼠径ヘルニアは、鼠径部の筋膜が破れることで起きる病気ですので、老化などにより鼠径部の筋膜が弱くなると起こりやすくなるといえます。
また、日常的に腹圧がかかるような活動・運動をされている人は鼠径ヘルニアになりやすいと考えています。
職業でいうと次のような職業の方は鼠径ヘルニアに注意が必要かもしれません。

 

・引っ越し作業や荷物の配達、工場での仕事など重たい物を持ち上げて運ぶ機会の多い方
・営業での外回りやスーパーのレジなどの接客業で立っている時間が多い方
・その他、吹奏楽器の演奏者など腹圧をかけることが多い方

 

鼠径ヘルニアとスポーツ

近年では、スポーツ選手も鼠径ヘルニアになりやすいといわれています。
特にサッカー選手など、鼠径部に力がかかるスポーツ選手は鼠径ヘルニアになりやすいといえるかもしれません。
また、スポーツヘルニア(鼠径部痛症候群)という病気もあり、これは運動時にのみ鼠径部に痛みがあり、休むと痛みがなくなり、腫れなどの見た目の変化もない状態のことをいいます。

 

鼠径ヘルニアは筋力トレーニングや運動で予防できる?

鼠径ヘルニアは鼠径部の筋肉・筋膜が弱くなることで起きることを考えると、鼠径部の筋力トレーニングに励むことで鼠径ヘルニアを予防できるのではないかと考える方がいらっしゃいます。しかしながら、過度の筋トレは逆に腹圧をかけることにつながるため賢明とはいえません。

過度な筋力トレーニングを行うよりも、ウォーキングやジョギングなどの運動不足を解消する程度の適度な運動を心がけましょう。また、肥満や喫煙なども原因の一つと考えられていますので、生活習慣を見直すことに取り組むことが宜しいかと思います。

 

鼠径ヘルニアの手術後の運動・スポーツについて

鼠径ヘルニアになってしまった場合は、放置するとヘルニアの穴が大きなってしまうため、根本的に治す手術を行うことになります。
手術後は翌日から日常生活に支障はありませんが,激しい運動は控えていただく必要があります。ウォーキングやサイクリングなどの軽度な運動は手術後2週間程度たってから、球技などのスポーツは手術後3週間程度たってからされるようご案内しています。

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