2017.06.12更新

毎年、職場で健康診断や人間ドックを受診されている方が多いと思いますが、その検査結果の中で「総ビリルビン」という項目があります。これは何かご存知でしょうか?
この総ビリルビンは肝臓や胆石と関係のあるものですので、今回はこれについて記載したいと思います。

 

 

総ビリルビンとは?

ビリルビンとは、古くなった赤血球()が壊れるときに生成される黄色の色素のことをいいます。胆汁色素とも呼ばれています。
()赤血球は肺から得た酸素を取り込み体の隅々に運ぶ役割をしています
生成されたビリルビンは血液によって肝臓に運ばれて、胆汁の中に捨てられます。
捨てられたビリルビンは胆汁の主成分になり、油を消化しやすくするなどの働きをしています。

肝機能障害や胆管障害などがある場合は、このビリルビンが血液中に漏れ出して増加していきます。正常な場合はごくわずかしか血液中に存在しないビリルビンが増えているとわかった場合は、肝機能などに何か問題が起きていると考えることができます。

では健康診断や人間ドックで分かる総ビリルビンの値はどのようにチェックしたら良いのでしょうか。

 

 

成人や乳児の基準値は?

成人の総ビリルビンの基準値は0.2~1.2 mg/dLといわれています。(出典:三菱化学メディエンス(株))
基準値を下回る分には特に問題はないですが、上回る場合は注意が必要です。
3mgを超えると皮膚が黄色くなり、10mgを超えると皮膚が黒ずんでくることもあります。

ビリルビンの値が高い場合は、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝癌などの肝臓の病気が疑われます。
また、胆石症や胆嚢がんも関係してきます。

ちなみに乳児の基準値は、生後間もなくは10〜20mgほどの数値になり、数ヶ月すると成人の値に近くなります。

 

 

総ビリルビンと胆石との関係

総ビリルビンの値が高い場合には、原因の一つとして胆嚢に結石ができている可能性が考えられます。
ビリルビンは胆汁に混ざり、尿や便とともに排出されるものですが、胆管に結石ができて流れが滞っていると、ビリルビンがうまく排出されずに体内に留まってしまうため、数値が上がってしまいます。
総ビリルビンが高いと色素胆石というビリルビンを主成分とした結石ができるのを促進させてしまうことになります。

 

 

総ビリルビンが高かった場合は

もし総ビリルビンの数値が異常に高かった場合は、肝機能などに何かしら異常がある可能性がありますので、精密検査などをきちんと受診することが望ましいです。
その他、肝臓に負担をかけるような生活習慣があれば見直すなど、早期に原因の解明と処置をされることが宜しいかと思います。

 

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

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