2017.03.18更新

鼠径ヘルニアが起きる仕組み

内臓が収まっているお腹の中は丈夫な筋膜で包まれています。この筋膜には、神経や血管などが通る通している小さな穴が空いています。
日常生活において、重い物を持ち上げたり、過激な運動をしてお腹の内側から強い圧力がかかった時に、何らかの要因で生じた筋膜の穴や裂け目から、腸などの内臓が外に押し出されるのが鼠径ヘルニアです。
初期の鼠径ヘルニアは押し込むと元に戻りますが、洋服のほころびが徐々に大きくなるのと同様に、筋膜の裂け目は次第に大きくなり、腸の飛び出しも大きくなります。
進行すると飛び出た腸が元に戻らなくなり、腸閉塞を併発することもあります。
さらに戻らなくなった腸の血の巡りが悪くなると腸の組織が腐ってしまい、腹膜炎を併発して緊急手術で腸を切除する大掛かりな治療になってしまうこともあります。
鼠径ヘルニアはたかが脱腸と甘くみると大変なことになる病気なのです。

 

お腹のヘルニアの種類

お腹のヘルニアにはいくつかの種類がありますので、それをご紹介します。

・鼠径ヘルニア
お腹のヘルニアで最も多いのが鼠径ヘルニアです。いわゆる脱腸といわれるものです。足の付け根のから恥骨そばの部分の筋膜が裂けて腸などの組織が飛び出します。

・大腿ヘルニア
大腿ヘルニアは足の付け根の血管が通る穴の横から組織が飛び出すヘルニアです。鼠径ヘルニアと比べて太ももに近いところが膨らむのが特徴的な症状です。鼠径ヘルニアは中高年の男性がなりやすいものですが、大腿ヘルニアは中高年のやせた女性に多い病気です。ヘルニアの穴で腸が締め付けられ腹膜炎を起こすことがあります。

・臍ヘルニア
臍ヘルニアは、デベソのようにおへそが飛び出すのが特徴的な症状のヘルニアです。
おへその下の筋膜が裂けてそこから組織が飛び出してしまうものです。
腹圧が急激に変化する出産後の女性や、腹水や肥満により腹圧が上昇してしまった人などが発症しやすい傾向があります。

・瘢痕ヘルニア
瘢痕ヘルニアは手術などでできた傷から組織が飛び出してしまうヘルニアです。
通常、手術の最後には筋膜をしっかり縫合してお腹を閉じるものですが、縫合の仕方が悪かったり、筋膜自体が弱かったりすると筋膜に弱い部分ができてそこが脱腸の原因になります。

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

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