2017.04.18更新

PPH法とは

痔の新しい手術方法であるPPH法とは、1993年にイタリアで開発された方法です。
イタリアのLongo博士という方が開発し、現在の欧米ではメジャーな治療方法になっています。
従来の痔の手術は手技で痔核を切除する方法が一般的でしたが、PPH法は特殊な専用器具を使用して手術を行います。
一般的な手術の場合は、肛門の中と周囲の皮膚の両方に傷ができますが、専用器具を使用するPPH法の場合は、皮膚が傷つくことがありません。
皮膚は傷つくと痛いですが、肛門の中の直腸粘膜には痛覚神経がないため、PPH法で手術を行うと痛みが非常に少なく済むことが特徴です。

 

PPH法の仕組み                                

PPH法の手術には、胃・腸をつなぐ自動吻合器と同じものを使用します。
肛門の内痔核のすぐ上の直腸粘膜の部分を筒状に切除します。そして脱出した(たるんで外にでた)痔核を肛門の中に引き上げます。
また、痔核の原因となる血管の切除も行います。これをすることで痔核や脱肛が縮小して改善されていきます。

  

PPH法

 

PPH法の特徴                                 

PPH法には以下の特徴があげられます。

・術後の痛みや排便時の痛みが少ない
・肛門周囲に傷ができず見た目がきれい
・従来の方法では時間がかかった全周性の大きな脱肛でも短時間で治療できる
・術後の肛門に腫れが起きにくく、きれいな肛門になります
・健康保険適応です


このようにこれまでの手術方法にはないメリットがあります。
詳しくは当院にご相談ください。

 

PPH法の後遺症は?                              

PPH法では必要最低限の切除しかしないため、後遺症の心配はほぼありません。
何十年も昔の痔の手術では、必要以上の切除により後遺症が残ってしまうケースがあったとしばしば耳にしたことがあります。
主な後遺症は「便漏れ」といい、肛門の閉まりが悪くなってしまい、便が漏れてしまうものです。しかしながら現在においては「便漏れ」の後遺症が残ることはほぼありません。
安心してご相談ください。

 

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

2017.04.03更新

鼠径ヘルニアは大人だけの病気ではありません。
生まれて間もない赤ちゃんでも鼠径ヘルニアが見られることがあります。
これは本来閉じているはずの腹膜の袋が鼠径部で開いたまま生まれてきてしまい、
そこに小腸などの組織が入り込んでしまうことが要因の一つと考えられています。
では、子供の鼠径ヘルニアはどのように治療を行うのでしょうか?
今回は子供鼠径ヘルニアの手術方法についてご紹介したいと思います。

 

子供の鼠径ヘルニアの手術方法は高位結紮(こういけっさつ)法

まず子供の鼠径ヘルニアは手術を行いますが、
当院での日帰り手術は2歳以上になってからをおすすめしています。

当院では2歳以上の子供鼠径ヘルニアには、高位結紮(こういけっさつ)手術を行っています。
これは筋膜が緩んでできたヘルニア嚢(ヘルニアの袋)を、糸で縛る手術です。
この糸は体内で溶ける素材でできているため、体内に残ることはありません。
また、成人の鼠径ヘルニア手術ではメッシュを使用して筋膜を補強する手術になりますが、
子供の手術の場合にはメッシュを使わず体内に異物は残さないようにします。

ヘルニアの袋に水が溜まっていたり、
袋が大きくなってしまっている場合は、袋も摘出します。

 

手術時には全身麻酔を行います

乳幼児や小学生以上の子供の場合には、マスクによる全身麻酔になります。
マスクでの麻酔は、用いる薬は甘い香りのする気体ですので、
お子様に不快な思いはさせないよう留意されています。
また、手術後にはすぐに麻酔をさますことができます。

全身麻酔に不安をお感じになる親御さんもいらっしゃいますが、
麻酔専門医が麻酔を担当し、手術は院長が執刀しますのでご安心ください。
手術時間は15分程度です。

 

手術後に入院は必要?

子供の鼠径ヘルニア手術も日帰り入院で行うことができます。
術後は2〜3時間程度、クリニック内で休息していただいた後、
帰宅していただくことができます。
手術後も安心してご自宅でお過ごしください。
後日の抜糸や消毒は必要ありません。
小さな傷跡も子供の成長とともにほとんど消えてしまいます。

 

親御さんへ

鼠径ヘルニアは自然治癒する病気ではありません。
オムツを変えているときなどに、足の付け根の膨らみが気になった場合は、
一度検査にお越しください。
放置しておくと、膨らみが大きくなっていき、
患部が血行障害を起こすと強い痛みが生じたり、
大変な手術が必要になってしまう場合がありますので、早期に対処してください。
決して珍しい病気ではありませんので、安心してお問い合わせください。

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

2017.03.29更新

鼠径ヘルニアの日帰り手術

鼠径ヘルニアは日帰りで手術を行うことができます。
当院で行っているKugel法(クーゲル法)という手術方法は、
手術時間は15分〜20分程度と短く、手術の傷も小さいため、
入院する必要がありません。
手術の後に3時間程度安静にしていただければ歩いて帰っていただくことが可能です。(ただし車の運転は禁止させていただいています)

また、当院では手術時に、内部に溶ける糸を使用し、
傷口を固定するのも特殊な生体用瞬間接着剤を使用していますので、
手術後に抜歯や消毒を行う必要がありません。

日帰り手術は入院を伴わないため比較すると費用を抑えることができますし、
なかなか休みが取れないお忙しい方も受診していただきやすいかと思います。

日帰り手術にご不安な方はお問い合わせください。
当院では手術後に24時間連絡が取れる体制をとっていますのでご安心ください。

 

 

日帰り手術ができる年齢は?

鼠径ヘルニアは小児でもなる病気です。
20人に一人の割合で赤ちゃんも鼠径ヘルニアになっているというデータもあります。
これは泣くときにお腹に力が入るためと考えられています。

当院では日帰り鼠径ヘルニア手術ができる年齢は2歳以上からとしています。
子供は体の成長が途中で手術後も体型が変わって行くことが考えられるため、
メッシュなどの異物は一切使用しません。

高齢の方でも問題なく手術することができます。
特に高齢の方は入院という環境の変化で一時的な痴呆や幻覚症状などの弊害が
指摘されていますので、日帰りで手術を受けていただくことをおすすめしています。

 

 

手術後に違和感や傷跡は残るか?

鼠径ヘルニアの手術では、傷は3cm〜4cm程度と
小さくほとんど目立つことはありません。
ビキニラインに隠れる程度の傷跡です。
メッシュを用いた手術ではツッパリ感もないため
ほぼ違和感はないかと思います。

もし軽い痛みや違和感を感じる場合は、
退院時に処方するお薬を服用していただければ抑えることができます。

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

2017.03.18更新

鼠径ヘルニアが起きる仕組み

内臓が収まっているお腹の中は丈夫な筋膜で包まれています。この筋膜には、神経や血管などが通る通している小さな穴が空いています。
日常生活において、重い物を持ち上げたり、過激な運動をしてお腹の内側から強い圧力がかかった時に、何らかの要因で生じた筋膜の穴や裂け目から、腸などの内臓が外に押し出されるのが鼠径ヘルニアです。
初期の鼠径ヘルニアは押し込むと元に戻りますが、洋服のほころびが徐々に大きくなるのと同様に、筋膜の裂け目は次第に大きくなり、腸の飛び出しも大きくなります。
進行すると飛び出た腸が元に戻らなくなり、腸閉塞を併発することもあります。
さらに戻らなくなった腸の血の巡りが悪くなると腸の組織が腐ってしまい、腹膜炎を併発して緊急手術で腸を切除する大掛かりな治療になってしまうこともあります。
鼠径ヘルニアはたかが脱腸と甘くみると大変なことになる病気なのです。

 

お腹のヘルニアの種類

お腹のヘルニアにはいくつかの種類がありますので、それをご紹介します。

・鼠径ヘルニア
お腹のヘルニアで最も多いのが鼠径ヘルニアです。いわゆる脱腸といわれるものです。足の付け根のから恥骨そばの部分の筋膜が裂けて腸などの組織が飛び出します。

・大腿ヘルニア
大腿ヘルニアは足の付け根の血管が通る穴の横から組織が飛び出すヘルニアです。鼠径ヘルニアと比べて太ももに近いところが膨らむのが特徴的な症状です。鼠径ヘルニアは中高年の男性がなりやすいものですが、大腿ヘルニアは中高年のやせた女性に多い病気です。ヘルニアの穴で腸が締め付けられ腹膜炎を起こすことがあります。

・臍ヘルニア
臍ヘルニアは、デベソのようにおへそが飛び出すのが特徴的な症状のヘルニアです。
おへその下の筋膜が裂けてそこから組織が飛び出してしまうものです。
腹圧が急激に変化する出産後の女性や、腹水や肥満により腹圧が上昇してしまった人などが発症しやすい傾向があります。

・瘢痕ヘルニア
瘢痕ヘルニアは手術などでできた傷から組織が飛び出してしまうヘルニアです。
通常、手術の最後には筋膜をしっかり縫合してお腹を閉じるものですが、縫合の仕方が悪かったり、筋膜自体が弱かったりすると筋膜に弱い部分ができてそこが脱腸の原因になります。

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

2017.03.09更新

前回は下肢静脈瘤を治療する主な方法(レーザー手術とラジオ波手術)を紹介しましたが、今回はその他の治療方法をご紹介します。
現在はこれらの治療方法は症状に応じて必要な場合に実施していますが、下肢静脈瘤のことをきちんと把握して頂きたいと思いますので記載したいと思います。

 

保存的治療

保存的治療は、手術などの処置をしない方法です。
主に弾性ストッキングの着用や日常生活の工夫によって下肢静脈瘤を悪化させないようにするものです。
弾性ストッキングは医療用のもので通常のストッキングに比べると締め付けがきつくできているため、足を圧迫し足に血液がたまるのを防ぐ狙いがあります。長さなどの違いでいくつかの種類があります。
薬局などでも類似のストッキングが販売されていますが、医療用と比べるとやや締め付けが弱い傾向にあるようです。医院で購入して頂く場合は保険が適応されませんので、5,000円〜10,000円程度の費用がかかります。
日常生活においては、長時間の立ち仕事は控える、定期的に足を心臓より高くして休憩する、定期的に歩き回るなど、血液が足にたまらないように意識して生活すると良いかと思います。

 

硬化療法

硬化療法とは、静脈に硬化剤(血液を固める薬)を注入し、静脈瘤がある静脈を硬化させることで静脈瘤を消してしまう治療です。1840年代頃から硬化療法は始められたと言われており、多くの研究や治療により進歩してきた安全な治療方法です。弁が壊れた不要な静脈を硬化させるので問題はありません。
注射だけで済むため患者様にとっては負担の少ない治療ですが、本幹に逆流を認める大きな伏在静脈瘤に対しては再発する可能性が考えられる治療方法ですので、当院では分枝静脈瘤、網目状静脈瘤、クモの巣状静脈瘤など逆流のない限局した静脈瘤に用いています。
現在の症状に適しているかどうかは医師に相談するようにしましょう。

 

高位結紮手術(こういけっさつ)

血液の逆流をなくすために弁が壊れた静脈の高い方の根元(太ももや膝裏)で血管を縛ってしまう治療方法です。
血管を縛るために足の付け根や膝裏を数cmほど切開する必要があります。
手術は切開する場所の局所麻酔で行います。
この治療方法のみでは、根本的な治療にはならないので、硬化療法などと併用して行われるのが一般的になっています。

 

ストリッピング手術

静脈弁が壊れて血液が逆流する伏在静脈そのものを引き抜く手術法で、再発が少なく、レーザー手術が普及する前までは最も一般的な根治手術でした。からだに負担がかかるので約1週間の入院が必要です。血管を引き抜くため、周囲の障害から痛み、皮下出血、神経障害などの後遺症が残ることがあります。

 

 

以上です。

どの治療方法が適しているかは症状によって異なります。
当院では患者様のご要望をお聞きしながら最善の治療方法をご案内しますので、お気軽にご相談ください。

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

2017.02.28更新

下肢静脈瘤の治療にはいくつかの方法がありますが、当院では「レーザー手術」と高周波(ラジオ波)手術を推奨しています。
他の治療方法に比べてこの2つの治療法は、”痛みが少ない””傷があまり残らない””保険適応”という患者様にとってメリットが多い治療方法です。
では、この2つの治療はどのようなものなのかを詳しくみていきたいと思います。

 

レーザー手術の機器はELVeSレーザーと言います

レーザーを使用して行う手術を下肢静脈瘤血管内レーザー焼灼術と言います。
これは、機能しなくなった静脈弁がある静脈内にレーザー光を照射して、収縮及び閉塞させることで、静脈の逆流を止める方法です。
ELVeSレーザーは患者様に対する低侵襲治療(できるだけ患者様の体を傷つけない)ということを重視し開発されたレーザーです。

 レーザー手術

 

■レーザー照射による焼灼のメカニズム
1、レーザー光が直接的に静脈壁の水分に吸収されて熱化

2、レーザーエネルギーを360度2ヶ所から血管壁に照射、静脈壁を均一に焼灼

3、50℃で静脈壁のコラーゲン繊維収縮が始まり70℃〜100℃で壊死

4、静脈壁の収縮と肥厚により血管内腔が縮小し、静脈逆流を止める

このレーザーを使用するにあたって日本静脈学会、日本脈管学会、日本血管外科学会、日本インターベンショナルラジオロジー学会、日本皮膚科学会および日本形成外科学会にて構成される血管内焼灼術実施・管理委員会にて策定された「下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術の実施基準」による実施施設及び実施医認定の取得をクリアしている必要があり、当院はその基準を満たした施設になっています。

 

高周波(ラジオ波)は医療分野で広く使われている電磁波の一種です

ラジオ波は300kHzから6MHzの高周波を使用して、100℃前後の熱を発生させることで各種治療に使用されている電磁波です。
下肢静脈瘤の手術で使用する機器は460kHzの高周波を発生させ、レーザー手術と同じように静脈壁を焼灼する方法になります。
このシステムを使用することで、「周囲組織が傷つかない」「静脈壁を均一に焼灼できる」「時間的に早く処置できる」という特徴があります。

ラジオ波



これらのレーザー手術と高周波(ラジオ波)手術は、手術方法はほぼ同じ仕組みです。
まずは医師の診察を受けて治療方法を相談するようにしましょう。
当院でもご質問をお受けしていますのでお気軽にお問い合わせください。

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

2017.02.28更新

今回は下肢静脈瘤を放置した場合にどのように悪化していくのかを説明したいと思います。
下肢静脈瘤とは血液が足先から心臓に戻る際に逆流しないように逆流防止弁が血管に付いていますが、それが機能しなくなることで血液が逆流し下肢に溜まってしまう病気です。

 

下肢に溜まってしまう血液は「静脈」です。

血液には動脈血と静脈血と二種類あります。下肢静脈瘤で足に停滞する血液は静脈です。
静脈は全身に酸素を供給した後の、二酸化炭素を多く含んだ血液です。
動脈血に比べると黒ずんだ赤色をしています。

 

コブができるようになります。

逆流防止弁が壊れると血液がどんどん溜まっていき、血管への圧力が増加していきます。そうなると血管が膨らみはじめ、これがコブとして見られるようになります。
この状態で放置すると血液の停滞が進みコブが大きくなっていきます。

 

その後、色素沈着が見られるようになります。

血管はどこまでも膨らむわけではなく、ある程度膨らむと血管の小さな穴から血液が漏れ出します。
それが皮下脂肪に沈着し、鉄分の成分があるためサビのような色がつきます。
これが色素沈着です。
また、溜まっている血液は酸素が少ない静脈血のため、下肢が酸欠状態になり、疲れやだるさをより感じるようになります。

 

酸欠が進むと足が黒く硬くなります。

より酸欠が進んでいくと血液の鉄分が固まり皮膚脂肪硬化症という病気になる可能性があります。
皮膚が黒く硬くなり、徐々に範囲も広がっていきます。
触っただけでも痛みを生ずるようになり、歩くこともままならず寝たきりになってしまったり、これが原因で感染症を引き起こすような場合には、さらに重篤化することもあります。

 

早期に検査を行いましょう。

足の血管のボコボコが気になったら放置せずに早めに検査を受けることをオススメします。
血管がボコボコしている状態の症状であれば、レーザー治療で短時間できれいに治療することができるからです。

 

立ち仕事が多い方や妊娠の影響などでどなたにも発症する可能性のある下肢静脈瘤ですので、安心してお気軽にご相談ください。

 

 

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

2017.02.06更新

今回は子供の手汗・多汗症について書いてみたいと思います。
多汗症は、交感神経が過剰に作用して、手、わき、足裏から多量に発汗する病気です.親子や兄弟で体質が似るように、家族で同じ症状が約3割に見られます。
多汗症の症状は3歳ごろから始まります。大人だけの病気ではありません。
テストのときなど、精神的な緊張が高まるとさらに交感神経が過剰に作用し、手から汗が流れ落ちるようになります。

 

日常においてのチェックポイント

子供に以下のようなことがあった場合は手掌多汗症を疑われても良いかと思います。

・お絵かきなどをしているときに紙が濡れる、シワシワになる   
汗によって紙が濡れて文字がにじんだり、紙が破けてしまう場合は汗の量が非常に多いと考えられます。

・手の皮がむける   
手の汗によって手のひらの皮が頻繁にむけます。特に季節の変わり目に多くみられるようです。

・手のひらに湿疹ができる   
汗が原因で、汗疱、いわゆる「あせも」ができやすくなります。

・手袋の使用を嫌がる   
汗によって手袋の中が濡れてしまい気持ち悪いため手袋などの着用を嫌がります。

・ピアノの鍵盤が濡れる、テレビゲームのコントローラーが濡れる、など。

 


学童時期や中学生の手汗・多汗症は、テストの答案用紙が濡れてしまったり、友達とトランプをするとカードが汚れてしまったり、フォークダンスで手を繋ぐのを嫌がられたりと、様々な面で悪影響が出てきます。
そうしたことが原因で、学校でからかわれたりすることで精神的な苦痛を感じてしまい、学校に行きにくくなったり、人と接するのが怖くなってしまうなどの影響が出ることも考えられますので、早い時期に専門機関を受診することをお勧めします。

汗を緩和する方法として、制汗剤の使用がよく紹介されています。
制汗剤で少し手が荒れたりすることもありますが、まずは制汗剤で様子を見ることが良いかと思います。

当院では、手掌多汗症の手術は原則として中学生以上を対象にしています。
しかし、手汗が原因でいじめを受けたり、劣等感が強いなど、どうしても早期に治療を希望される場合は小学生でも手術を行うことがあります。当院ではこれまでに約50人の小学生(最年少は8歳)多汗症手術の実績があります。

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

2017.01.28更新

手掌多汗症の治療

手汗を改善するために、様々な生活上の工夫や外用薬などの情報がありますが、根本的に治すためには手術が必要になります。
手術は交感神経遮断術と呼ばれ、脇の下の皮膚を数ミリ切開し、内視鏡と電気メスを使用して交感神経を切除するという手術です。

 

 

この手術には副作用が出ることがあります。

特に代償性発汗という副作用に注意が必要です。
手術時に切除する交感神経の場所によっては、手汗だけではなく、顔や頭の汗を止めることにもなります。汗には熱を発汗させて体温を下げるという役割があるため、夏場の暑い時期などに頭や顔から発汗できないと体温調節がうまくいかないため、他の部位の汗を増やすように脳が指示を出し、胸や背中やお尻などの部位の汗がこれまでより増えることになります。 これが「代償性発汗」と呼ばれているものです。

 

 

代償性発汗を最小限に抑えた手術方法

当院では、5000例以上の手術実績から以下のことがわかっています。

手汗

第2交感神経(Th2)の遮断では,てのひらや顔の汗がまったくでなくなり、代償性発汗が高度です。第2交感神経は遮断すべきではありません。
第3交感神経(Th3)の遮断では、てのひらの汗が完全にでなくなる一方、代償性発汗が多く出ることもあります。
第4交感神経(Th4)の遮断では、てのひらの過剰発汗が停止し、代償性発汗の程度も軽度(~中程度)です。

これらのことから、当院では、第4交感神経を切除する低位交感神経遮断術という手術を行っています。副作用を100%の確率で回避することはできませんが、最小限に抑えることができると考えています。

 

 

手汗はうつるのか?

手掌多汗症の人と握手などで接触するとうつるのではないかと心配される方がいらっしゃいますが、手掌多汗症は皮膚の接触ではうつりません。
発症する原因は定かになってはいませんが、精神的な要因が大きく関わっているという見方がされています。皮膚の疾患ではありませんので感染することはありません。

 

 

発症するのに男女差はあるのか?

来院される方は女性の方が多いですが、それは女性の方が手汗で悩まれ改善したいという方が多いということもあり、手掌多汗症患者様の男女比率の正確な情報はわかりません。
しかしながら、男性特有、女性特有の身体の違いが影響しているとは考えられていないため、男女ともに発症する病気と考えられます。

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

2017.01.10更新

手掌多汗症ははっきりとした原因が分かっていない病気ですが、自律神経の異常や他の病気が原因となって発症する可能性があるといわれています。 その中でも、多くの方が悩んでおられる病気である「更年期障害」との関係について紹介したいと思います。

 

 

更年期障害とは

一般的に「更年期」とは、閉経を挟んだ前後の約10年間の期間を指しており、日本の女性でいうと45歳〜55歳が更年期といわれる期間です。

この期間には、身体の不調が起きやすく以下のようなものがあげられます。

 

・身体がだるく疲れやすい

・たちくらみやのぼせ、ほてり感がある

・手足の冷え、しびれ、痛み

・腰痛や肩こりなど身体の痛み

・耳鳴り

・動悸

・身体のかゆみ

・頭痛やめまい

・常にイライラする

・よくわからない不安感

・不眠

 

このような症状が起こるのは、身体の機能を調節している自律神経の乱れが主な要因になっています。

そしてその自律神経の乱れによって、手汗やその他の部位の多汗症が発症する可能性があるということです。

 

 

更年期障害は若い人にも該当します

最近では、30代〜40代半ばの方でも更年期障害になる方が急増しています。 これを「若年性更年期障害」と一般的には呼んでいます。 原因として考えられるのは、仕事などのストレスや過度なダイエット、不規則な生活、偏った食事などがあげられます。 更年期障害と同じような症状が見られるようになります。

 

 

更年期障害は女性だけの病気ではありません

更年期障害は女性特有の病気というイメージが強かったですが、最近では男性の更年期障害も注目を浴び、テレビなどでも紹介されるようになっています。

男性の更年期障害は、男性ホルモンの減少が影響しており、加齢とともに男性ホルモンが減少することで、集中力ややる気の減退、うつ症状、性力減退、身体の痛み、心筋梗塞や脳梗塞リスクの上昇などの症状があらわれます。 その中で、突然の発汗などの症状も発症するとされています。

 

このように、更年期障害は手汗やその他の多汗症の原因になる可能性のある病気であり、中高年の女性だけではなく、若い女性や男性まで関係のある病気になってきています。

ご自身の身体のことで少しでも気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

 

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

前へ 前へ
  • まずはご相談を
  • 日帰り手術とはどんなもの?
  • 日帰り手術の流れについて
  • 日帰り手術のよくある質問
  • アクセス情報
  • 診療カレンダー
  • 手掌多汗症 日帰り手術専門サイト
  • 下肢静脈瘤 日帰り手術専門サイト
  • 院長ブログ