2018.02.26更新

子供も痔になる?種類はなにが多いか?

 

・切れ痔
裂肛といいます。男児よりも女児に多く見られる痔となります。
固い便などが通過する時に、軟らかい肛門の粘膜が裂けることで痛みや赤みを生じます。
出血だけ見られる場合もありますが、便に血が混じる血便の原因ともなります。
裂け目が浅いものと深く炎症を起こすものがあります。
年齢的には生後間もない乳児よりは生後7ヶ月頃~3歳未満くらいに発症するケースが多いです。
 

・見張りイボ
見張りイボとは、切れ痔が繰り返されることで炎症が慢性化してしまい、肛門周囲にまで影響を及ぼすことで生じる皮膚のたるみとなります。
切れ痔の余波のようなものですから、発症年齢も切れ痔同様に生後7ヶ月頃~3歳未満くらいの女児に多く見られます。

 

・痔瘻(じろう)
一般的に1歳未満の乳児に見られますが、男児に限って生じる痔です。
大人の痔瘻とは異なる面がいくつかあります。
外観では赤く腫れるという点と排便時に痛みを伴なうという点は共通ですが、大人は肛門の後部に発症することが多いものです。乳児の場合はたいていが肛門の側部に発症します。
痔瘻は肛門の内側にトンネルのような道ができることで、そこから膿が出てくるものですが、大人に比べて乳児のトンネルは浅く、直線的というケースが多いです。

 

痔になる原因は?

切れ痔(裂肛)と見張りイボの原因は主に便秘です。
生後6、7ヶ月は離乳食が始まる時期であり、さらに便秘は女児に起きやすいためです。
母乳やミルクはほとんどが水分のため、排便の回数も多く、便自体も水分が多く含まれています。離乳食になると母乳時期に比べると水分が減少しがちです。
その結果、便が硬くなり便秘になると、便が腸に停滞している状況になります。すると腸が便から水分を再吸収して硬便に拍車がかかり、排便時の苦痛が増し、切れ痔が発症したり悪化するということになります。

痔瘻の原因には、軟便と硬便があげられますが、生後数か月の乳児は免疫力が不足しているため、便にある細菌に感染しやすいという点もあると考えられます。

 

治療方法は?

切れ痔の治療では、裂けた粘膜やその周囲に塗布する軟膏などがありますが、何よりも便の硬さを調整する、排便リズムを正常に戻すといった排便管理が大切になります。
切れ痔が治っていくことで、見張りイボも小さくなりやがては消失していくのがほとんどです。
痔瘻は症状は繰り返すことが多いのですが、膿が溜まった時は絞り出し、患部や周囲を清潔に保つこと。また便秘や下痢が起こらないように排便コントロールをすることです。
大人の痔瘻は手術しなければ治りませんが、1~2歳程度の乳児の場合は自然治癒するのがほとんどです。それ以降にも痔瘻が残ってしまう場合は、成長してから手術を行います。

 

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

2018.02.14更新

痔のときに積極的に摂りたい栄養素や成分は?

痔の原因はなんといっても便に関わってきます。
便秘は便自体が硬くなると肛門周囲の粘膜を傷つけてしまったり、排便時のいきみが大きくなるため、肛門への圧力が大きくなってしまう。反対に下痢は、水様便などで肛門への圧力がかかり過ぎる、肛門粘膜の炎症を招くといったことになります。
こういった便の不調を改善する必要があります。その一つの手段に適切な栄養素を摂っていくことです。

 

・腸内の善玉菌を増やす
腸内の細菌には悪玉菌と善玉菌がありますが、良い便を作るのが善玉菌です。
善玉菌を増やす食品としては、発酵して作られた味噌やキムチ、ヨーグルトなどです。発酵成分である乳酸菌やビフィズズ菌が、腸内ではそのまま善玉菌となるからです。
善玉菌が増えると悪玉菌が減るため腸の蠕動運動も活発になり、便の運搬力も上がります。

 

・食物繊維で便通を整える
食物繊維が腸内にとっていいという認識は多くの方が持っていると思われますが、手あたり次第摂取すれば良いというわけではありません。腸のどんな点を改善したらいいのか、目的によって違ってきます。

食物繊維にも水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の二種類があります。
水溶性食物繊維は、野菜や豆類、海藻類、果物に多く含まれています。
食べ物の消化吸収をする際に水分に溶けやすく、ドロドロとしたゲル状になりやすいため、腸の滑りが良くなる。また腸内を酸性に傾ける働きがあるため、悪玉菌の増殖も抑制します。

不溶性食物繊維は、豆類、きのこ、こんにゃく、昆布などの海藻類に多く含まれています。
腸内では水分を引き込みやすいが、水には溶けない性質なため、便の体積を大きくし、腸の蠕動運動を活発にします。

 

・傷の修復に効果的な栄養素
毛細血管を強くして血行を良くする、みかん、レモン、ブロッコリーなどに含まれるビタミンP。
血管に弾力性を持たすコラーゲンの生成を促す、柿やピーマンに含まれるビタミンC。
粘膜を守り血行を良くしていく、大豆やナッツ類に含まれるビタミンEなどがあります。

 

 

逆に避けた方が良い栄養素や成分は?

・香辛料
唐辛子などの香辛料は、他の栄養素と違って、消化が悪いです。
味覚にも辛い、しびれるといった刺激がそのまま肛門部まで伝わってしまうということですから、痔に対する苦痛は想像できることでしょう。

 

・塩分
塩っ辛いものを食べると血液では中和しようと体内の水分を引っぱってしまうため、便に行きわたらなくなり、結局硬便となってしまいます。便の調整には塩分を控えめにすることが良いのです。

 

・アルコール
栄養素というよりは、アルコールを分解する時に水分を必要とするため、塩分同様に硬い便を作る元となります。逆に水分を多く摂り過ぎれば下痢を引き起こしてしまいます。
水分の影響だけではなく、アルコールは血行不良も引き起こすため、肛門周囲の毛細血管が切れやすくなってしまいます。

 

・脂分
肉類や動物性油脂をたくさん摂取すると、腸内の悪玉菌が増殖してしまいます。悪玉菌は有害なガスも発生させ、腸の蠕動運動も弱めるため便秘の原因となってしまいます。


以上です。
食生活にも気を配り、痔を悪化させないように注意しましょう。

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

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