2018.01.10更新

今回は鼠径ヘルニアの手術と普段服用している薬の関係についてです。
脳梗塞の薬を服用している場合は手術はできないといった情報がありますが、それはどういうことかをご紹介します。

 

脳梗塞とはどんな病気か?

血管は体の器官や組織に栄養や酸素を運ぶための大切な通路です。その血管が血液内のゴミや脂が蓄積することで細くなったり(動脈硬化)、最終的には詰まってしまうなど、組織に必要なエネルギーが行き届かなくなります。その結果、脳の組織が壊死してしまうことを脳梗塞といいます。
脳梗塞は、どのようにして生じたかにポイントを置くと3つの種類があげられます。

 

・アテローム血栓性脳梗塞
血管の中を流れるコレステロールが残ってしまうことで、お粥のような物質となって血管壁に残ります。この層が徐々に厚くなって動脈の血管を閉塞してしまう脳梗塞です。

 

・ラクナ梗塞
高血圧になるごとに打撃を受けた脳の細い動脈が、少しずつ血管の閉塞を起こしていくものです。日本人に一番多く見られる脳梗塞で、症状が現れない場合もあります。

 

・心原性脳塞栓症
心臓の動脈や頸動脈などに生じた血液の塊(血栓)が、血流に乗って脳までのぼり、脳内の血管で閉塞を起こすものになります。

 

脳梗塞の症状は、壊死した組織が支配している部分に支障が出ます。
片側の手足のシビレや麻痺、感覚障害。ろれつが回らない言語障害や、言葉が理解できない失語症。目の前の半分の物しか視覚を通さない視野障害、歩行のバランスが取れない平衡感覚の障害などにあたります。

 

脳梗塞の治療に使われる薬は?

脳梗塞の治療薬は、閉塞した部分の修正ではなく、再発させないための予防薬となります。
血液の塊を作らないという原理の下で二つの薬が代表としてあげられます。
心臓のポンプなどが原因で血流が悪くなると、そこでも血の塊ができやすくなるため、血液をサラッとした状態に保ち凝固を抑制する「抗凝固薬」。
動脈硬化などが原因で起こる凝固は血小板が大きく関与するため、血小板をコントロールする働きの「抗血小板薬」となります。
抗凝固薬には、ワーファリン、ダビガトランなど。抗血小板薬には、アスピリン、チクロピジンなどがあげられます。いずれも脳梗塞の原因を判断し、それに合わせて選択されます。

 

脳梗塞の薬を服用していても鼠径ヘルニアの手術は可能か?

脳梗塞の内服薬では、血液を凝固させない作用を強めることで再梗塞の防止に努めます。
人の体は、小さなケガなどで出血しても自然に止血されるメカニズムとなっていますが、薬によってこういった働きを阻止することになりますから、手術などでは患部の出血が止まらないという状況も起こりうることです。
以前までは鼠径ヘルニアの手術でも、脳梗塞の内服を中止しなければなりませんでしたが、
技術の進歩により、薬を服用したままでも手術が可能となりました。
クリニックによって異なりますので詳しくはお問い合わせください。

 

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

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