2018.01.31更新

いぼ痔の原因や症状は?

いぼ痔(痔核)は、発症する場所によって内痔核と外痔核に分別されます。
肛門は直腸とつながり便の排泄口ですが、常時は解放状態であるとしたら失禁状態で日常生活が成立しません。そういったことが起こらないように、直腸と外側の境目に歯状線(しじょうせん)と呼ばれる部分がクッションとなって小さな溝を塞いでいます。この部分には静脈が集中しているため、刺激や負担によって血液が滞ってしまって(うっ血)腫れた物をいぼ痔といいます。

歯状線の上方に生じたものを内痔核といい、痛みを感じる神経がないため、出血が主な症状となります。自覚が乏しいため気が付かないこともあり、肛門から脱出して痔核と気づくケースが多々あります。進行していくと直腸内に押し込んでも戻らなくなることもあります。
原因の大半は、便秘によるいきみ、または女性であれば妊娠や出産などがあげられます。ほかには長い時間便座に座り込むことが多い、座りっぱなしの生活が多いと言ったことでも、いぼ痔につながります。

もう一つは歯状線の下方に生じたいぼ痔は外痔核といい、肉眼でもはっきりと見られます。知覚神経が分散されているため痛みを伴ったいぼとなり、それほど多くはありませんが出血もみられます。
原因は長時間の座位や立位、冷えや重たいものを持つといった行動が、血管への負担や血行の悪化を導きます。

 

治療方法は?

いぼ痔の治療法は進行程度によって異なってくるところが多く、内痔核も外痔核も軽度であれば保存方法が用いられます。日常生活における痔核にとってリスクとなる要因を排除し、便の性状を正しく保てるように心がけていただき、肛門の安静を図ります。必要であれば、血流を良くする内服薬や、炎症、痛みを抑える坐薬や軟膏などの外用薬が処方されます。
進行したいぼ痔には、外痔核ならば外科的に切除、内痔核には硬化療法、ゴム輪結紮療法、半導体レーザー照射療法などがありますが、特に脱出したいぼ痔(脱肛)に対しては、近年導入された硬化療法のひとつ、ALTA療法(ジオン注射)が画期的な方法として頻用されてきています。切開せずに注射することによって止血や組織の退縮を図ると言ったものです。また脱肛するいぼ痔に対して、PPH手術は肛門を切開せずにゆるんだ直腸粘膜を自動吻合器で切除する方法で、いぼ痔は吊り上って退縮し脱肛が改善します。

 

妊娠中は痔になりやすいって本当?

妊婦さんの半数近くが何らかの痔の症状を経験するといわれます。
妊娠初期には少ないのですが、後期になると徐々にお腹も大きくなり、肛門周囲にかかる圧も大きくなります。そもそもいぼ痔は静脈のうっ血による腫れや塊です。血が固まったことを血栓と呼び、それが原因のいぼ痔ということで「血栓性外痔核」といいます。
血栓性外痔核の原因は肛門にかかる圧力ばかりではなく、女性ホルモンのバランスが悪くなるため腸の動きが鈍くなったり、運動不足によって血行が悪くなったりと悪条件が重なってしまうことで生じてしまいます。
妊娠中は原則として手術などはできないため、早期対処することが望ましいでしょう。

 

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

2018.01.24更新

痔になる要因の一つは運動不足?

便意がある時だけ排泄するように、それ以外は肛門の筋肉によって失禁が起きないようにストッパーがかけられています。その機能を維持するために、粘膜も筋肉もあり、そして多くの毛細血管が集まっている部位でもあります。
この部分に便秘や下痢が刺激となって、うっ血や出血、炎症などを引き起こし、痔となってしまうのです。

痔の原因を考えるならば便秘や下痢を起こす生活要因が重要視されます。もちろん便は食物が消化吸収を経て残渣物となったものですので、食べ物や飲み物が関係してきますが、運動不足も大きな要因の一つにあたります。

運動するということは筋肉を使うことで、筋肉が働くと血液を送り出すポンプが活性化し全身の血液循環がよくなります。デスクワークや立ちっぱなしの仕事などでは、どうしても運動不足になってしまい、そこから肛門周囲の血行不良をはじめとした全身の血行不良や冷え性などにつながります。また腸には蠕動運動(ぜんどううんどう)といって便を押し出す自動運動がありますが、この蠕動運動も弱くなり便秘となります。
運動と痔では無関係のように感じますが、こうしてしっかりとつながっているものなのです。

 

痔になったら運動は禁止?

痔はいきんだり、刺激することで悪化するので、運動なんてもってのほか、静かに毎日を過ごすことが適切であると考える方もいるかと思います。痔の手術後などは別として、坐薬や軟膏などで保存的に治療している場合では、基本的に運動は必要と思われます。

特に内痔核では血管のうっ血が大きな原因となるため、適度な運動をすることで血行が促進され改善に向かうことも考えられます。
運動を禁止してしまうと、必然的に腸の蠕動運動も低下してしまいますから、便秘となり硬い便が痔に接触する、またはいきみが強くなり切れ痔の悪化なども引き起こしてしまいます。

もうひとつ、ストレスのたまりやすい人ではストレスが便秘や下痢の原因になることが大いにあります。ストレスは自律神経のバランスを崩し、「ノルアドレナリン」という物質を多く分泌させ、蠕動運動にブレーキをかけます。また悪玉なストレスホルモンを分泌させます。様々な方面から腸や痔にとってはマイナスな働きかけをすることになりますが、運動することによって、このホルモンの分泌を抑制したり、自律神経を整えたりとプラスに変えていくことが明らかにされています。
痔にとっては適度な運動が改善する手段のひとつとなるわけです。

 

どの程度の運動を心がければ良いのか?

痔に対する圧迫や刺激は最小限としながら、腸の蠕動運動や全身の血行を良くする運動が望ましい運動内容となりますが、難しく考えることはありません。

デスクワークなど同じ姿勢で過ごすことが多い方は、1〜2時間に1回くらいの割合で席を立って、体を伸ばしたりひねったりと簡単な体操をすることが、痔の圧迫の緩和、腸の動きの促進となります。

また仕事以外の時間で運動する場合は、移動時のエレベーターやエスカレーターに変わって階段を利用したり、休日ならば1日30分程度のウォーキングや、思い切って水泳なども効果的だと考えられます。

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

2018.01.18更新

今回は身近な病気である痔について紹介します。
生活に支障をきたすほど悪化した痔であれば早急に治療を受けるかと思いますが、少々の痛みの場合は、痛みを我慢してしまい放置してしまっている方がいらっしゃるのではないでしょうか?痔を放置するとますます悪化してしまうことになりますので、注意をしてください。

 

痔を放置して悪化した場合はどのような経過をたどるか

直腸からゆるい便や水分などが、常時流れ出ていては生活上大変なことになります。こういったものを防ぐ役割をしているのが肛門括約筋や弾力性に富んだ組織となります。
この部分に大きな負担や刺激が加わると、「痔」が発症します。
痔には3種類あり、いぼ痔と呼ばれる「痔核」、きれ痔と呼ばれる「裂肛」、そして「痔瘻(じろう)」となります。

肛門と直腸の境目には歯状線というボコボコとした形状の部分があり、それを境に上部が直腸、下部が肛門となります。いぼ痔(痔核)では上部に生じた物を内痔核、下部に生じた物を外痔核といいます。直腸には痛覚がないため歯状線から上にできる内痔核だけでは痛みはありあせんが、悪化すると出血がひどくなり、時には肛門から脱出し脱肛となってしまう場合があります。歯状線から下にできる外痔核では痛覚があるため進行すればするほど強い痛みを伴うことになります。
裂肛では、排便時の刺激やその後にも痛みを伴いますが、進行し慢性的な裂肛になると傷が深くなり、ポリープのような突起物ができたり、肛門が狭くなってしまうことがあります。排便が怖くなるほどの痛みが伴うことがあります。
痔瘻では肛門腺に細菌が侵入し炎症を起こします。高熱がでたり、腫れや痛みが伴います。これが何度も繰り返されると瘻管といった膿がたまるトンネルが形成され、次第に悪化していきます。

どういった痔も悪化してからの治療では、治療内容も複雑化し、手術を施しても出血量が多くなったり、肛門の大きさが縮小するなどの後遺症が残ることがありますので、少しでも気になることがあれば放置せずにクリニックに相談されることをオススメします。

 

痔が悪化していく原因

痔が形成されても我慢できるレベルであったり、羞恥心が先立ってしまい治療せずに放置する方がいらっしゃいます。初期段階から進行する原因としては、痔の種類によって多少異なっていきます。
痔核においては、排便時のいきみが繰り返されることです。
肛門周囲は血管が寄り集まっているところであるため、いきむことで血液が一部分に滞ってしまい、腫れが生じます。いきみは排便時に便秘などの症状があるときだけではなく、重たいものを持つときなどにも起こります。

裂肛の原因は便そのものが肛門皮膚に刺激を与えてしまうことです。固い便ではもちろんのこと、下痢で勢いの強い排泄であっても皮膚を傷つけてしまいます。
痔瘻の原因は軟便や水様便などの繰り返しです。
歯状線には肛門腺が存在しており、便が無形に近くなればなるほど、歯状線の凹凸の表面に細菌が侵入しやすくなります。細菌が炎症を起こし、膿が生じていくことになります。

 

悪化しないようにするには?

痔を悪化させない方法としては、排便コントロールをしっかり行うことや、体の基本となる防御効果を高めること、肛門部へ負担の軽減などがあります。

下痢や便秘を無くすには排便のタイミングを逃さないことです。
朝の時間にゆとりを持ち、便意を感じた時にはすぐにトイレに行けるように、またいきみのない排便を行うには、3~5分程度の排便時間を持ちましょう。
また食生活も食物繊維を多く、適量な水分摂取を心がけることも重要です。

体の防御力を高めるには、疲労やストレスをためない、適度な運動を行うということがあげられます。痔の悪化の大敵は肛門部の炎症ですので、これらによって免疫力が低下すると炎症を起こしやすくなります。

体の冷えや飲酒、長時間の座位などは、肛門部の血行を悪くしてしまいうっ血につながります。冷房の調整や入浴を行う、アルコールの減量、姿勢の変換などを行っていくことも悪化予防となります。

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

2018.01.10更新

今回は鼠径ヘルニアの手術と普段服用している薬の関係についてです。
脳梗塞の薬を服用している場合は手術はできないといった情報がありますが、それはどういうことかをご紹介します。

 

脳梗塞とはどんな病気か?

血管は体の器官や組織に栄養や酸素を運ぶための大切な通路です。その血管が血液内のゴミや脂が蓄積することで細くなったり(動脈硬化)、最終的には詰まってしまうなど、組織に必要なエネルギーが行き届かなくなります。その結果、脳の組織が壊死してしまうことを脳梗塞といいます。
脳梗塞は、どのようにして生じたかにポイントを置くと3つの種類があげられます。

 

・アテローム血栓性脳梗塞
血管の中を流れるコレステロールが残ってしまうことで、お粥のような物質となって血管壁に残ります。この層が徐々に厚くなって動脈の血管を閉塞してしまう脳梗塞です。

 

・ラクナ梗塞
高血圧になるごとに打撃を受けた脳の細い動脈が、少しずつ血管の閉塞を起こしていくものです。日本人に一番多く見られる脳梗塞で、症状が現れない場合もあります。

 

・心原性脳塞栓症
心臓の動脈や頸動脈などに生じた血液の塊(血栓)が、血流に乗って脳までのぼり、脳内の血管で閉塞を起こすものになります。

 

脳梗塞の症状は、壊死した組織が支配している部分に支障が出ます。
片側の手足のシビレや麻痺、感覚障害。ろれつが回らない言語障害や、言葉が理解できない失語症。目の前の半分の物しか視覚を通さない視野障害、歩行のバランスが取れない平衡感覚の障害などにあたります。

 

脳梗塞の治療に使われる薬は?

脳梗塞の治療薬は、閉塞した部分の修正ではなく、再発させないための予防薬となります。
血液の塊を作らないという原理の下で二つの薬が代表としてあげられます。
心臓のポンプなどが原因で血流が悪くなると、そこでも血の塊ができやすくなるため、血液をサラッとした状態に保ち凝固を抑制する「抗凝固薬」。
動脈硬化などが原因で起こる凝固は血小板が大きく関与するため、血小板をコントロールする働きの「抗血小板薬」となります。
抗凝固薬には、ワーファリン、ダビガトランなど。抗血小板薬には、アスピリン、チクロピジンなどがあげられます。いずれも脳梗塞の原因を判断し、それに合わせて選択されます。

 

脳梗塞の薬を服用していても鼠径ヘルニアの手術は可能か?

脳梗塞の内服薬では、血液を凝固させない作用を強めることで再梗塞の防止に努めます。
人の体は、小さなケガなどで出血しても自然に止血されるメカニズムとなっていますが、薬によってこういった働きを阻止することになりますから、手術などでは患部の出血が止まらないという状況も起こりうることです。
以前までは鼠径ヘルニアの手術でも、脳梗塞の内服を中止しなければなりませんでしたが、
技術の進歩により、薬を服用したままでも手術が可能となりました。
クリニックによって異なりますので詳しくはお問い合わせください。

 

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

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