2017.10.29更新

今回は鼠径ヘルニアの治療後の再発についての情報です。
鼠径ヘルニアは再発する可能性がありますが、手術方法によって体への負担や再発率に違いが出てきます。どのような違いがあるのでしょうか?

 

鼠径ヘルニアは再発する可能性がある?

鼠径ヘルニアは、再発する可能性のある病気です。
再発の可能性については、破れた筋膜を縫い合わせる従来の手術方法だと、弱くなった筋膜が裂けるなどの理由で10%程度の確率で再発が起こるといわれています。
今現在、多くの病院で行われているメッシュで筋膜の穴を覆うメッシュ法の場合は、再発率は1%以下といわれています。さらに、当院で行なっているクーゲル法という筋膜の穴の下にメッシュを敷く方法の場合は、従来のメッシュ法よりも再発率を低減させることができています。
低いとは言えゼロではない再発率、再発した時の症状について紹介します。

 

再発した時の症状

再発した時の症状ですが、治療した部分と同じところに、手術前と同じようなふくらみができるというのが初期症状としてあります。さらに、ふくらみはなく、痛みだけという症状も、再発の可能性を持っている可能性があるので注意が必要です。
このように、「一度治療したから安心」とは言えないのが、鼠径ヘルニアと付き合っていく上での注意点だと言えます。

 

再発を予防する方法は?

鼠径ヘルニアの再発には、生活習慣も関係しています。
いわゆる「後天的要素による再発」というわけですが、少し工夫をするだけで、再発のリスクを防ぐことができると考えられます。
鼠径ヘルニアと関連があるのが腹圧の上昇です。お腹に余計な力がかかってしまう状態なのですが、重たいものを持ったり、立ちっぱなしの状態が長く続くと腹圧が上昇します。
さらに、筋肉が弱っていたから鼠径ヘルニアになったと考えて、筋力トレーニングを盛んに行う人もいるようですが、これも腹圧の上昇を招いてしまいます。
喫煙や肥満も鼠径ヘルニアの発症、再発と関連がありますので、心当たりのある方は生活習慣を見直されると宜しいかと思います。

 

このように鼠径ヘルニアの再発はゼロにすることはできません。
しかしながら、適切な手術方法を選択したり、生活習慣を見直す努力をすることで限りなくゼロに近づけることが可能とも言えます。
お聞きになりたいことがありましたら当医院にお気軽にお問い合わせください。

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

2017.10.22更新

下肢静脈瘤の治療法として、一番古くから行われていたストリッピング手術。硬化療法や血管内治療、弁形成術などの根治的治療の一種です。現在では高周波やレーザーなどの血管内治療が主流になりつつありますが、今回はストリッピング手術について説明していきます。

 

■ストリッピング手術とは?

ストリッピングとは英語で「剥ぐ」「剥ぎ取る」「引っこ抜く」などの意味があります。1900年台前半から100年以上行われたきた治療法で、弁が壊れて逆流している伏在静脈を、手術で抜き去ることで下肢静脈瘤を改善させる手術です。
鼠径部と呼ばれる足のつけ根、膝部分の2ヶ所をメスで2cmほど切開し、伏在静脈に手術用のワイヤーを挿入して血管と糸で結び、ワイヤーごと静脈を抜き取ります。

 

静脈を抜き取ることによって血液の流れが良くなり、下肢静脈瘤が改善していくという仕組みです。切開するので全身麻酔や下半身麻酔のため、数日間の入院が必要です。
しかし最近は局所麻酔や下肢静脈瘤の状態によって、短期入院や日帰り可能な病院も増えています。


高周波やレーザーなどの血管内治療が普及し、ストリッピング手術を選択する患者が減少しているのが現状のようです。
ですが、必ずしも高周波やレーザーなどの血管内治療がすべての下肢静脈瘤に良いという訳ではありません。

 

■ストリッピング手術を選択するメリット

100年続く治療法として、安定した手術成績があるのが一番のメリットです。患部を取り除くので再発率が低いのも大きな特徴です。ストリッピング手術は費用が安く、術後の通院も少ないので経済的な面から考えてもメリットになります。

また、皮下脂肪が少ない細身の男性や血管が大きすぎる人、太い血管が酷く蛇行している人など、高周波やレーザーなどの血管内治療ができない患者にはストリッピング手術が有効です。静脈の中に血栓ができ、炎症で熱や痛みを起こす「血栓性静脈炎」の患者にも有効とされています。

 

■デメリット

高周波やレーザーなどの血管内治療と比較して、ストリッピング手術は体への負担が大きくなります。手術で切開するため手術痕が残り、その傷も比較的大きいものとなります。術後の痛みや出血、しびれなど神経障害の合併症を生じる場合があります。

手術時間も長く、入院を必要とするため早く日常や仕事復帰したい患者には厳しいかもしれません。

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

2017.10.13更新

中高年の女性に発症しやすいと言われている「静脈うっ滞性皮膚炎」。
進行すると治療が難しくなる特徴があります。
今回は静脈うっ滞性皮膚炎について、説明していきます。

 

静脈うっ滞性皮膚炎とは?

静脈瘤などの血流障害によって膝下3分の1に生じる皮膚炎です。
発疹に痒みが伴い、広範囲で重症化するケースが多く、炎症後に色素沈着を起こしやすいのが特徴です。
治っては発症を繰り返す慢性の皮膚炎なので、特に女性にとって煩わしいものになります。

皮膚炎の治療はステロイド外用剤の塗布、抗アレルギー剤の内服が処方されます。静脈瘤の治療には高周波やレーザーなどの血管内手術、硬化剤を注射して患部の静脈を閉塞させる硬化療法、患部の静脈を抜き取る静脈抜去術などが挙げられます。

 

どんな症状が出るのか?

初期段階では膝下の浮腫みが現れます。ですが翌日には治っているため、症状に気付かないことが多いと言われています。
浮腫みを繰り返していくと、次第に患部の皮膚に褐色の色素沈着が見えるようになります。
症状が進むと強い痒みを伴うため、搔き壊しによってかさぶたになり、紅斑が広がっていきます。

掻くことによって点状の出血や湿疹が繰り返され、症状が更に進行すると皮膚に穴が空く皮膚潰瘍を併発します。
気付いたときには症状が進行していた、というケースも多く聞かれるので、足の浮腫みや疲労を頻繁に感じたら病院を受診しましょう。
早めの受診が静脈うっ滞性皮膚炎を治す鍵となります。

 

原因は?

静脈の弁が生まれつき弱い遺伝的な体質の人や、長時間の立ち仕事、加齢、肥満、出産で静脈瘤ができ、血液がうっ滞することが原因とされています。
血液がうっ滞することで、血管から皮膚への必要な栄養や酸素が不足し、皮膚炎を引き起こすと言われています。
加齢や肥満、出産などの誘因が、中高年の女性に多い皮膚炎だと言われる所以です。

 

予防するには

血行不良を改善することが一番の予防につながります。足の疲れを感じたり、長時間立っている場合は適度に休憩を取ることが必要です。
可能であれば、足を心臓より高くして横になると、血液が心臓に戻りやすくなります。血液の循環を良くするマッサージやストレッチ、入浴も効果的です。

長時間の立ち仕事をする方には予防法として弾性ストッキングをお勧めします。弾性ストッキングは適度に圧力のある、医療用のストッキングです。弾性ストッキングを日常的に着用することで、足の浮腫みや冷えを予防します。

 

 

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

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