2017.06.27更新

今回は手汗・多汗症かどうかをチェックする方法をご紹介したいと思います。
小さい頃から悩んでいた方やご自分では当たり前と思っていたことが周りの方の反応で気付くなど症状を自覚するケースは様々ですが、症状の程度には段階があります。
これを把握していただいてご自身の状態をチェックしていただければと思います。

 

重症度を判定するHDSS

手汗・多汗症の重症度を自分でチェックする方法にHDSS(Hyperhidrosis Disease Severity Scale)というものがあります。
これは自覚症状のレベルに応じて重症度を判定する指標です。

(1)発汗は全く気にならず、日常生活に全く支障がない
(2)発汗は我慢できるが、日常生活に時々支障がある
(3)発汗はほとんど我慢できず、日常生活に頻繁に支障がある
(4)発汗は我慢できず、日常生活に常に支障がある

3および4は重症多汗症と判定されます。


また、重症度を判定する指標で以下も参考になります。
レベル3になるほど重症と考えられます。

レベル1
軽く湿っている程度で見た目にはわかりにくく、触ると汗ばんでいることがわかる状態。水滴ができるほどではないですが汗で肌がテカっているように見えます。
レベル2
水滴ができているのが見た目にもハッキリとわかる。濡れている状態ですが汗が流れ落ちるまではいかない状態。
レベル3
水滴ができ、汗がしたたり落ちる。


このように自分でチェックする方法がありますが、これらはあくまで客観的に判断する指標であって、仮に重症度が軽くてもご自身が嫌な思いをしていたり気になったりしているのであれば、重症度に関わらず検査・治療を受けられることをおすすめします。

 

その他の検査方法

検査方法には他に汗滴プリント法や重量計測法、換気カプセル法などというものもあります。

・汗滴プリント法
ヨード(ヨウ素)を吸収させた紙に発汗部位を触れさせると、汗によって紙が黒色に変色するという検査方法です。変色の仕方によって重症度を判定します。

・重量計測法
ろ紙のついたビニール袋を指定の時間つけて汗の量を測る方法です。

・換気カプセル法
発汗している部位をカプセルで覆い、ガスを送風することで汗を蒸発させ、その湿度で多汗症の程度を調べる方法です。

 

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

2017.06.12更新

毎年、職場で健康診断や人間ドックを受診されている方が多いと思いますが、その検査結果の中で「総ビリルビン」という項目があります。これは何かご存知でしょうか?
この総ビリルビンは肝臓や胆石と関係のあるものですので、今回はこれについて記載したいと思います。

 

 

総ビリルビンとは?

ビリルビンとは、古くなった赤血球()が壊れるときに生成される黄色の色素のことをいいます。胆汁色素とも呼ばれています。
()赤血球は肺から得た酸素を取り込み体の隅々に運ぶ役割をしています
生成されたビリルビンは血液によって肝臓に運ばれて、胆汁の中に捨てられます。
捨てられたビリルビンは胆汁の主成分になり、油を消化しやすくするなどの働きをしています。

肝機能障害や胆管障害などがある場合は、このビリルビンが血液中に漏れ出して増加していきます。正常な場合はごくわずかしか血液中に存在しないビリルビンが増えているとわかった場合は、肝機能などに何か問題が起きていると考えることができます。

では健康診断や人間ドックで分かる総ビリルビンの値はどのようにチェックしたら良いのでしょうか。

 

 

成人や乳児の基準値は?

成人の総ビリルビンの基準値は0.2~1.2 mg/dLといわれています。(出典:三菱化学メディエンス(株))
基準値を下回る分には特に問題はないですが、上回る場合は注意が必要です。
3mgを超えると皮膚が黄色くなり、10mgを超えると皮膚が黒ずんでくることもあります。

ビリルビンの値が高い場合は、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝癌などの肝臓の病気が疑われます。
また、胆石症や胆嚢がんも関係してきます。

ちなみに乳児の基準値は、生後間もなくは10〜20mgほどの数値になり、数ヶ月すると成人の値に近くなります。

 

 

総ビリルビンと胆石との関係

総ビリルビンの値が高い場合には、原因の一つとして胆嚢に結石ができている可能性が考えられます。
ビリルビンは胆汁に混ざり、尿や便とともに排出されるものですが、胆管に結石ができて流れが滞っていると、ビリルビンがうまく排出されずに体内に留まってしまうため、数値が上がってしまいます。
総ビリルビンが高いと色素胆石というビリルビンを主成分とした結石ができるのを促進させてしまうことになります。

 

 

総ビリルビンが高かった場合は

もし総ビリルビンの数値が異常に高かった場合は、肝機能などに何かしら異常がある可能性がありますので、精密検査などをきちんと受診することが望ましいです。
その他、肝臓に負担をかけるような生活習慣があれば見直すなど、早期に原因の解明と処置をされることが宜しいかと思います。

 

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

2017.06.01更新

これまで胆石症という病気の原因や症状、胆石のできる仕組み、胆石症の手術方法、胆嚢がんや胆嚢ポリープのことなどをみてきましたが、今回は胆石が原因で起きる急性膵炎について書いてみたいと思います。

 

 

急性膵炎とは

急性膵炎とは、膵臓からでた消化酵素によって膵臓やその他の臓器が消化されてしまう病気で、急激に膵臓に炎症が起こります。症状としては上腹部に激しい痛みを感じることが多いようです。
炎症を起こしている膵臓からは、他の臓器に悪影響を及ぼす様々な物質が排出され、血液中に流れ込み全身へ広がってしまいます。そのため、心臓・肺・肝臓など他の臓器にもダメージが及び、重症の場合は命を落とす危険性もあるものです。

急性膵炎は男性に多い病気です。(女性の2倍)
発症時の平均年齢は男性が50代、女性が70代となっていて、高齢になるほど死亡率が増加する病気です。

急性膵炎になる主な原因はアルコールの過剰摂取です。これは「アルコール性急性膵炎」と呼ばれていて、原因の約40%〜50%を占めると言われています。
そして、その次に多い原因が「胆石」なのです。女性はアルコールよりも胆石が原因の方が多いとも言われています。これを「胆石性急性膵炎」と呼んでいます。

 

 

胆石性急性膵炎とは

胆のうや胆管にできた胆石がどのように急性膵炎を引き起こすかははっきりとは分かっていませんが、
胆管の結石が胆汁と膵液の出口である十二指腸乳頭にはまったり、引っかかったりすることで膵臓の炎症が起きると一般的には考えられています。

症状しては、アルコール性急性膵炎などと同様に、上腹部の激しい痛みや背中の痛みなどが伴います。その他にも吐き気、食欲不振、発熱などを伴うこともあります。

 

 

検査方法は

胆石性急性膵炎の検査方法はいくつかありますので、一部を紹介します。

 

●血液検査
肝機能に障害が出ている可能性がありますので、それに該当する数値の値で判断できます。

 

●CT検査
急性膵炎の診断に役立ちます。原因が胆石かどうかを判断することは難しい場合があります。

 

 

胆石性急性膵炎を予防するには

胆石性急性膵炎を予防するためには、原因となる胆石ができないようにすることが大切です。
胆石ができる主な原因はコレステロールの過剰摂取になりますので、食事の管理が重要になるということです。
規則正しい生活習慣と健康的な食事内容を心がけましょう。

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

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