2017.01.28更新

手掌多汗症の治療

手汗を改善するために、様々な生活上の工夫や外用薬などの情報がありますが、根本的に治すためには手術が必要になります。
手術は交感神経遮断術と呼ばれ、脇の下の皮膚を数ミリ切開し、内視鏡と電気メスを使用して交感神経を切除するという手術です。

 

 

この手術には副作用が出ることがあります。

特に代償性発汗という副作用に注意が必要です。
手術時に切除する交感神経の場所によっては、手汗だけではなく、顔や頭の汗を止めることにもなります。汗には熱を発汗させて体温を下げるという役割があるため、夏場の暑い時期などに頭や顔から発汗できないと体温調節がうまくいかないため、他の部位の汗を増やすように脳が指示を出し、胸や背中やお尻などの部位の汗がこれまでより増えることになります。 これが「代償性発汗」と呼ばれているものです。

 

 

代償性発汗を最小限に抑えた手術方法

当院では、5000例以上の手術実績から以下のことがわかっています。

手汗

第2交感神経(Th2)の遮断では,てのひらや顔の汗がまったくでなくなり、代償性発汗が高度です。第2交感神経は遮断すべきではありません。
第3交感神経(Th3)の遮断では、てのひらの汗が完全にでなくなる一方、代償性発汗が多く出ることもあります。
第4交感神経(Th4)の遮断では、てのひらの過剰発汗が停止し、代償性発汗の程度も軽度(~中程度)です。

これらのことから、当院では、第4交感神経を切除する低位交感神経遮断術という手術を行っています。副作用を100%の確率で回避することはできませんが、最小限に抑えることができると考えています。

 

 

手汗はうつるのか?

手掌多汗症の人と握手などで接触するとうつるのではないかと心配される方がいらっしゃいますが、手掌多汗症は皮膚の接触ではうつりません。
発症する原因は定かになってはいませんが、精神的な要因が大きく関わっているという見方がされています。皮膚の疾患ではありませんので感染することはありません。

 

 

発症するのに男女差はあるのか?

来院される方は女性の方が多いですが、それは女性の方が手汗で悩まれ改善したいという方が多いということもあり、手掌多汗症患者様の男女比率の正確な情報はわかりません。
しかしながら、男性特有、女性特有の身体の違いが影響しているとは考えられていないため、男女ともに発症する病気と考えられます。

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

2017.01.10更新

手掌多汗症ははっきりとした原因が分かっていない病気ですが、自律神経の異常や他の病気が原因となって発症する可能性があるといわれています。 その中でも、多くの方が悩んでおられる病気である「更年期障害」との関係について紹介したいと思います。

 

 

更年期障害とは

一般的に「更年期」とは、閉経を挟んだ前後の約10年間の期間を指しており、日本の女性でいうと45歳〜55歳が更年期といわれる期間です。

この期間には、身体の不調が起きやすく以下のようなものがあげられます。

 

・身体がだるく疲れやすい

・たちくらみやのぼせ、ほてり感がある

・手足の冷え、しびれ、痛み

・腰痛や肩こりなど身体の痛み

・耳鳴り

・動悸

・身体のかゆみ

・頭痛やめまい

・常にイライラする

・よくわからない不安感

・不眠

 

このような症状が起こるのは、身体の機能を調節している自律神経の乱れが主な要因になっています。

そしてその自律神経の乱れによって、手汗やその他の部位の多汗症が発症する可能性があるということです。

 

 

更年期障害は若い人にも該当します

最近では、30代〜40代半ばの方でも更年期障害になる方が急増しています。 これを「若年性更年期障害」と一般的には呼んでいます。 原因として考えられるのは、仕事などのストレスや過度なダイエット、不規則な生活、偏った食事などがあげられます。 更年期障害と同じような症状が見られるようになります。

 

 

更年期障害は女性だけの病気ではありません

更年期障害は女性特有の病気というイメージが強かったですが、最近では男性の更年期障害も注目を浴び、テレビなどでも紹介されるようになっています。

男性の更年期障害は、男性ホルモンの減少が影響しており、加齢とともに男性ホルモンが減少することで、集中力ややる気の減退、うつ症状、性力減退、身体の痛み、心筋梗塞や脳梗塞リスクの上昇などの症状があらわれます。 その中で、突然の発汗などの症状も発症するとされています。

 

このように、更年期障害は手汗やその他の多汗症の原因になる可能性のある病気であり、中高年の女性だけではなく、若い女性や男性まで関係のある病気になってきています。

ご自身の身体のことで少しでも気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

 

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

2017.01.04更新

当院では胆石症の手術を行っておりますが、胆石症の合併症で胆嚢がんが発症することがあります。

合併率は数%とわずかではありますが、どのような病気なのかを知っておくことは大切かと思いますので、胆嚢がんについて紹介したいと思います。

 

胆嚢がんとは

胆嚢や胆嚢管にできる悪性腫瘍を胆嚢がんといいます。 また、胆嚢がん、胆管がん、乳頭部がんをあわせて胆道がんと呼びます。 胆嚢がんは比較的女性に多い病気であり、加齢により発生率は上昇します。統計では70代が最も多いといわれています。

 

 

原因は?

考えられる原因の一つに、膵胆管合流異常があります。

胆管と膵管の合流地点に異常がある場合、刺激の強い膵液が胆管に常時逆流し胆嚢に溜まることで胆嚢がんができることがあります。

また、胆管に炎症を起こす原発性硬化性胆管炎という病気は胆嚢がんを合併します。 胆石症の患者様で慢性胆嚢炎の状態が長く続くと胆嚢がんが発生することがあります。

胆石症の胆嚢がん合併率は加齢に伴い増加し、80歳以上では1~2%以上といわれています。

 

 

症状は?

胆嚢がんが胆嚢内にあるうちは無症状のことが多いとされています。 検診の腹部超音波(エコー)検査や胆石症による胆嚢摘出術で、偶然発見されることがあるくらいです。 胆嚢がんは進行するにつれて以下のような症状がでてきます。

 

・腹痛

みぞおちや右脇腹に痛みが出ることがあります。

 

・嘔吐、体重減少など

 

・黄疸

がんが進行してくると黄疸の症状が出ることもあります。 自分で自覚することは難しい場合が多く、以下のようなことで発見されることが多いです。

 

 ・白色便

  胆汁が腸内に流れてこなくなると便の色が白っぽいクリーム色になります。

 

 ・黄疸尿

  血液中のビリルビン濃度が高くなると、尿の色が茶色っぽく、濃くなります。

 

 ・かゆみ

  黄疸が出ると皮膚のかゆみも同時にあらわれることがあります。

 

 

胆嚢がんの検査

胆嚢がんを見つける際は以下の検査方法があります。

 

・超音波検査

胆嚢がんの初期の検査として一般的です。

 

・血液検査

血中のビリルビンやアルカリホスファターゼ(ALP)の数値が高くなり、異常が発見されます。

 

・CT、MRI検査

超音波検査で胆嚢がよく見えないときや、胆嚢に何らかの異常が疑われるときにCT検査を行います。

 

・血管造影検査

がんが肝臓の動脈や門脈に広がっていないかどうかを調べる際は血管造影が行われます。

 

 

言うまでもありませんが、早期発見・早期治療が非常に大切です。

ご不明な点がありましたら当院にお問い合わせください。

 

 

 

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

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