2016.12.26更新

当院では胆石症の治療において、従来の開腹手術に代わり、腹腔鏡下胆嚢摘出術を行っています。
今回はこの腹腔鏡下胆嚢摘出術について詳しく書いていきたいと思います。

 

手術の概要

腹腔鏡下手術とは、お腹に細長いカメラ(腹腔鏡)を入れて、内部の様子をモニターで見ながら手術を行うものです。
細長い鉗子や電気メス、超音波凝固切開装置などを用います。この手術は1900年初頭に欧米で始まったとされています。
その後、様々な改良が加えられ現在では一般的な手術方法になっています。

当院では10mmの腹腔鏡を使用します。手術時間は平均30分ほどで手術は終了します。
※腹腔鏡下胆嚢摘出術は全身麻酔が必要となりますので、90歳以上などの超高齢の方、心臓、呼吸器が悪い方など実施できない場合があります。
詳しくはお問合わせください。

腹腔鏡手術 

 

手術の特徴

この手術は、従来の開腹手術のように大きな切開は必要なく、3~10mmの穴を4箇所あけるだけということが大きな特徴といえます。それにより、傷が小さく済むため美容上優れているといえます。また、傷が小さく済むため痛みも軽減されます。

日本では10日前後の入院が一般的ですが、当院では日帰りで手術を受けることができます。 術後は2~3時間で歩行を開始し、術後4~6時間で退院できます。

 

当院では、尿道や鼻に管を通すこともありません。 当日夕方から軽い食事もでき、通常は手術から3~4日後に職場復帰が可能という点も優れている点かと思います。 また、入院しなくて済む分、経済的にもメリットがあります。

  

術後の注意点は?

手術後のキズは特殊な生体用接着剤または外科用テープで固定しますので、術後の消毒や抜糸の必要はありません。手術翌日からシャワー、翌々日から入浴可能で、キズ跡も約半年~1年でほとんど目立たなくなります。 また、手術後の生活はほとんど変わることはありません。

 

食事も脂肪分の多い食事には多少の注意が必要ですが、手術前の食事内容で問題ないと考えられます。
食事についてはこちらも参考にしてください。
http://www.oda-clinic.com/blog/2016/12/post-16-375743.html

 

後遺症や合併症に関しては、日本消化器病学会の「胆石症診療ガイドライン」のデータからみると胆嚢摘出術は後遺症や合併症のリスクの低い手術といえます。

 

手術の費用について

当院での胆石症、胆嚢ポリ-プの手術費用は健康保険3割負担の患者様で約10万円です(高額医療の限度額を越した差額分は後で返金されます)。
通常の入院費用がかからない分、経済的には節約できます。

クレジットカードでのお支払いも可能です。 生命保険の手術給付金の対象にもなりますのでご不明な点がありましたらご相談ください。

 

 

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

2016.12.12更新

成人の10人に一人が持っているといわれる胆石。胆石症でお悩みの方も多くいらっしゃると思いますし、胆石かどうかまだ分からずご不安な気持ちでおられる方もいると思います。
胆石を予防または進行させないようにするには、普段の食事内容がとても大切です。
今回は、胆石と食事について掲載していきたいと思います。
脂肪分の高い食事は良くなさそうなイメージはみなさん持たれていますが、アルコールや甘いもの、塩分量やコーヒーなどの関係もみてみたいと思います。

 

 

胆石の主な原因はコレステロール


前回の内容で胆石は「コレステロール結石」「ビリルビン結石」「黒色石」の3種類に大別でき、割合でいうとコレステロール結石が全体の7割~8割ということを書かせて頂きました。
このデータからも分かるように、胆石の主な原因はコレステロールになります。
では、コレステロールを過剰に増やさないためにはどのような食事の注意をすれば良いのでしょうか?

 

 

コレステロールとは?

まずコレステロールとは何かというと、細胞の膜を生成する要素であり、ビタミンDの合成を助けるなどの働きをする身体には欠かせない脂質のことです。
種類はLDLコレステロール(悪玉)とHDLコレステロール(善玉)があります。

 

・LDLコレステロール(悪玉)の働き
  肝臓で合成されたコレステロールを血流にのって全身に運ぶ役割


・HDLコレステロール(善玉)の働き
  身体に余分なコレステロールを回収し肝臓に戻す役割

 

 

アルコールとコレステロール

適量(少量)のアルコールは、善玉コレステロールを増やすことにつながるといわれています。適量というのはビールでは1日中瓶1本、日本酒なら1合、ウイスキーはダブルで1杯程度です。お酒が百薬の長といわれる所以でしょうか。
しかしながら、アルコールを飲み過ぎてしまうと中性脂肪の合成を促進させてしまいます。すると脂質異常症の原因になったり、LDLコレステロールの小型化を招いたりと、いいことはありません。脂質異常症(高脂血症)は胆石の原因になります。

 

 

甘いものとコレステロール

アルコールの多量摂取は身体に悪いイメージがありますが、甘いものは別に大丈夫なのでは!?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、甘いもの(糖分)もコレステロールに密接に関係しています。
中性脂肪を増やすのは揚げ物の油や肉などの脂質だと考えがちですが、実際にはほとんどが糖質とアルコールなのです。
摂り過ぎは良くありませんので見直しが必要ですね。

 

 

塩分とコレステロール

塩分の摂り過ぎが体中のコレステロール値を上げるという根拠はないようです。
しかしながら、高血圧であったりと違う病気の原因になりますので、控えめにしたほうが宜しいかと思います。

 

 

コーヒーとコレステロール

コーヒーに含まれる「カフェイン」、「クロロゲン酸」には、脂肪分解を促進する効果が期待出来ると言われています。適量であればコーヒーを飲むことは問題ないと考えられます。

 

胆石症を予防、進行させないようにするためには、規則正しい生活習慣と食事内容が大切だということです。胆石症についてご不安なことがある方はお気軽に当院にご相談ください。

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

2016.12.05更新

当院では胆石症の治療を行っています。そもそも胆石症とはどんな病気なのでしょうか?
なぜ胆石症になるのか?どういった症状がでるのか?などについて紹介したいと思います。

 

胆石症とは

人は食事で摂取した脂肪やビタミンの消化・吸収を助けるために、肝臓で「胆汁(たんじゅう)」という黄褐色の消化液を作る機能を持っています。
この胆汁が通る道を胆道(たんどう)といいますが、この胆道に結石ができる病気が胆石症です。胆道は肝内胆管(かんないたんかん)、肝外胆管(かんがいたんかん)、胆嚢(たんのう)という3種類に分けられます。どこに結石ができるかによって、肝内結石、胆管結石(肝外胆管にできた結石)、胆嚢結石と名称が変わってきます。

現代では、中高年者では10人に一人は胆石を保有しているというデータがあります。
性別では男性よりも女性の方が多いです。
また、胆嚢結石は胆石症の約80%と最も多く、胆管結石は約20%、肝内結石は約2%といわれています。

 

原因

結石はコレステロ-ルを主成分とする「コレステロ-ル結石」、胆汁色素のビリルビンを主成分とする「ビリルビン結石」、「黒色石」に大別されます。
この中でもコレステロール結石の割合が7割~8割を占めています。
それぞれの結石によって原因が異なります。

 

・コレステロール結石
コレステロールが胆汁の中で結晶化した結石です。
本来は胆汁に含まれる胆汁酸の働きによって、コレステロールは胆汁内に溶けるため結晶化することはありません。しかしながら、以下のような理由でコレステロールの量が著しく増加するとコレステロールの一部が溶けることができず結晶化してしまうのです。
・非常に高い脂肪の食事の摂取
・肥満
・高脂血症
・糖尿病
・妊娠

 

・ビリルビン結石
「ビリルビン」は胆汁の色素成分です。もともとビリルビンは水溶性の成分なので結石になることはありませんが、胆汁内の細菌の酵素により成分が変化し、これにカルシウムが結合することで結石化します。また、胆汁がよどんでいると結石の生成を促進してしまうことになります。
胆汁に細菌が入ってしまう原因は、加齢などがあげられます。

 

・黒色石
先ほど紹介したビリルビンが過剰に増えたり、胆汁酸の濃度が下がったりするとビリルビンがカルシウムや銅などの金属元素と結合して複合体を作り、それが固まり黒色石となります。

 

 

症状

胆石症になるとどんな症状が見られるようになるのでしょうか?
それぞれの病気によって症状が変わってきます。

 

・肝内結石
発熱や腹痛がよくみられます。肝内結石になると結石により胆汁の流れが妨げられて胆管が炎症・感染を起こしやすくなります。

 

・胆管結石
発熱や腹痛(特にみぞおち)がよくみられます。また、尿の色がまるでウーロン茶のように茶色くなることもあります。

 

・胆嚢結石
無症状の人が多いのが特徴です。症状がでる場合は、上腹部の違和感や腹部膨満感などがでます。また、胆石疝痛(せんつう)と呼ばれる特徴的な腹痛を伴うことがあります。
これは脂肪分の多い食事をしたあとの上腹部の周期的な痛みで、背中や右肩のコリや痛みを伴うことがあります。放置すると慢性胆嚢炎の状態が長期間持続するため、高齢になるほど胆嚢癌を合併するリスクが増加します。

 

少しでもこのような症状に心当たりのある方は、お早めにご相談ください。

 

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

2016.12.05更新

痔について、どんな種類があるのか、原因はどんなことが考えられるのかを掲載します。
また、痔は遺伝するのかという質問を頂くことがありますので、それについても回答したいと思います。

 

痔の種類

痔核(いぼ痔)
痔核は、肛門粘膜がうっ血して膨らみ出血や痛みを伴うようになり、進行すると肛門の外に飛び出す脱肛の状態になります。
この痔核が内側にできたものを内痔核、外側にできたものを外痔核といいます。

 

原因
以下のようなことが原因になりえます。
・便秘
・トイレでの長時間でのいきみ
・長時間同じ姿勢でいる
・妊娠や出産
・下痢
・アルコールの飲み過ぎ
・辛いものの摂り過ぎ
・冷え
・ストレス

 

 

裂肛(切れ痔)
肛門の粘膜が切れて裂けてしまった状態です。慢性化すると見張りいぼや肛門ポリープを伴うようになり、排便時の肛門痛が半日以上続くため排便が苦痛になります。

 

原因
以下のようなことが原因になりえます。
・便を無理やり出そうとする
・慢性的な下痢による炎症

 

 

痔瘻(あな痔)
大腸菌などの感染により肛門粘膜に炎症が起こり、化膿して溜まった膿が肛門周囲の皮膚を破って流れでてしまう状態です。肛門粘膜の細菌の入り口から皮膚までトンネルのように貫通する特徴があります。

 

原因
以下のようなことが原因になりえます。
・下痢
・ストレスによる免疫力の低下

 

 

遺伝でうつるのか

痔が遺伝するという医学的な根拠はありません。
しかしながら、生活環境によって痔持ちの親の子が痔になりやすくなるということはあるかもしれません。食生活やアルコール、喫煙などの生活習慣により、後天的に痔になります。
また、身体の特徴や体質が似ることで痔になりやすくなることも考えられます。
例えば、肛門が狭い、肛門周辺の血管がうっ血しやすい、肛門の内側部分の組織を支える力が弱いなどの身体の特徴により痔になりやすかったり、便秘は痔の原因の一つですが、便秘になりやすい体質ということも関係してくるかもしれません。

このように、遺伝子のレベルで痔が遺伝するという根拠はありませんが、生活習慣や身体の特徴・体質などから、親が痔で悩んでおられる場合、お子さんも痔になる可能性は十分にありえますので、気になる方はお気軽にご相談頂ければと思います。

 

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

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