2016.11.16更新

今回は多くの方が悩みをお持ちの「痔」について書いてみたいと思います。
痔にはいくつかの治療方法がありますが、その中でも「切らない治療」であるジオン注入法という治療方法について詳しくご紹介します。

 

痔の治療の種類

痔には以下のような治療方法があります。

 

1、保存療法
痔の症状が比較的軽い場合に選択される方法です。
その中でも大きく2つの方法があります。


・生活療法
排便の方法を見直したり、食事内容を変更するなど、お尻に良くない生活スタイルを改善して痔の症状を緩和していく療法です。
お尻が冷えるような環境にいることも痔に悪影響を及ぼしますし、アルコールや喫煙、過度に辛いものを食べることも良くありません。こうした日常の習慣を改善していく方法です。便秘や排便時に数十分もいきんだりしないように排便習慣を改善することが重要です

 

・薬物療法
薬には外用薬と内服薬があります。
外用薬は痛み、腫れ、出血を抑える薬であり、内服薬は便をやわらかくして出やすくしたり、炎症をおさえるなどの目的で処方されるのが一般的です。

 

 

2、外科的療法


・硬化療法
痔核に注射することにより、痔核を硬化させ小さくし、出血しないようにします。

 

・ゴム輪結紮療法
痔核の根元に輪ゴムをかけ締め付けて痔核を壊死させます。
   
・手術療法
当院では排便毎に痔核が脱出してくる脱肛の症状が強い患者様にはPPH(直腸粘膜環状切除術)という方法が行っています。痔核の原因は直腸粘膜のゆるみですので、たるんだ直腸粘膜を切除して、粘膜を吊り上げて痔核を消す手術です。直腸粘膜は痛みを感じる神経がないため、従来の肛門部を切開する従来の手術よりも痛みが少ない根治手術です。

 

ジオン注入法とは

ジオン注入法は治療方法の中の「硬化療法」に該当します。痔を切ることなく治療ができるため、多くの方に選ばれている方法です。切らないため痛みもほとんどなく、日帰りで手術をすることができます。

 

<メリット>
・日帰りでできるため、仕事などで長期間休めない方なども治療を受けることができる
・痛みや出血が少ない
・保険が適用できる

 

※痔の状態によっては適さない場合もあります。

 

 

成分

ジオン注入法の薬はどんな成分でできているのでしょうか?
主成分は「硫酸アルミニウムカリウム」と「タンニン酸」というものです。
硫酸アルミニウムカリウムは、皮膚や粘膜の炎症をしずめるために使用されることが多く、口内炎や多汗症などにも用いられるものです。
そしてタンニン酸は、粘膜の保護作用や炎症抑制作用を示す成分です。

 

 

治療の流れ

麻酔をしてからの治療ですのでご安心ください。4段階注射法といって、4部位に分けて注射を行っていきます。治療時間は30分程度が一般的です。
治療後しばらくすると出血が見られなくなり、脱出もほとんどなくなります。

 

 

術後に気をつけることは?

日帰りで治療できますので当日に帰宅していただけますが、2日程は安静にする必要があります。

 

 

副作用は?

治療した部分の軽い痛みや腫れ、発熱などが治療後数日の間に発生する可能性はありますが、重篤な副作用は報告されていません。

 

 

再発は?

再発の可能性は0ではありません。
ジオン注入法に適した症状かどうかをきちんと診断した上で選択することが重要かと思います。

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

2016.11.02更新

鼠径ヘルニアの手術は日帰りで行うことができます。
手術後をご心配される方が多いと思いますので、術後に注意する点について記載したいと思います。

 

術後の痛み

股関節という軟組織に対して手術を行なうため、体を起こしたり、しゃがむ・座るなどの動作時に痛みが走る場合があります。
特に従来の手術方法は、つっぱり感や痛みを伴うものでしたが、当院が行うクーゲル法は痛みが少なく済みます。
また、痛みが気になる場合は、鎮痛剤などの痛み止めの薬を処方していますので、ご安心ください。

 

 

後遺症や合併症はあるか

鼠径ヘルニアの手術後に後遺症が残るということはありませんが、稀に合併症が発生する可能性が報告されています。
主に以下の合併症があるとされています。

 

・感染
一般的な外科手術と比べると細菌感染などでの炎症が起こる確率は低く、仮に感染症になっても大事に至ることはありません。しかしメッシュに細菌がつくとメッシュを取り除くこともあります。

 

・慢性疼痛
疼痛とは、ジンジン,ピリピリ,チクチク,ヒリヒリ,ズキズキといったいわゆる「痛み」、その他に、焼けるような感じ、突っ張り、冷え、だるさなどの、不快に感じる状態をさしています。
手術後に6か月以上疼痛が長く続く状態を慢性疼痛といいます。
過去には、1割~2割の人が手術後に慢性疼痛を発症したと言われていましたが、現在はほとんどそういった合併症は起きていません。神経はヘルニアの穴をできる筋膜の上を走行していますので、筋膜の上にメッシュを固定する手術では神経障害性の慢性疼痛のリスクもあり、術者は手術の際に細心の注意が必要です。当院で行っているクーゲル法は筋膜の下にメッシュを挿入するため、慢性疼痛はほとんど起こりません。

 

 

術後に観察するポイントは?


手術後の観察では以下のポイントについてチェックされると宜しいかと思います。

 

・縫合された傷口(創部)
傷口からの出血や皮膚の変色、腫脹、熱感などがないかを確認します。

 

・疼痛
先に述べたような不快に感じる状況になっていないか確認します。

 

・腸の蠕動運動
蠕動運動(ぜんどううんどう)とは、腸の収縮・弛緩などの動きのことです。きちんと機能して排便ができているかを確認します。

 

・下肢の腫れ
足が明らかにむくみ、腫れていないかを確認します。

 

 

術後の食事で気をつける点は?

手術後の食事制限は特にありません。
しかしながら暴飲暴食はよくありませんので、排便がスムーズにいくような食事を摂ることが望ましいといえます。


その他、手術後にご心配なことがありましたら、クリニックにお問い合わせください。

 

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

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