2016.09.27更新

ご自身が下肢静脈瘤かどうかを調べる検査方法はいくつかありますので、それらをご紹介したいと思います。
検査を受ける際の参考にしていただければと思います。

 

 

下肢静脈瘤の検査方法の種類

■超音波検査(エコー検査)・ドプラー検査
超音波検査(エコー検査)とは、皮膚の上から超音波をあて、反射してくる情報を映像にする検査です。痛みもなく、検査時間は10分程度です。下肢静脈瘤の診断には、超音波検査装置にドプラー機能が備えられていることが必須です。ドプラー機能により血流の方向や速さなどを測ることができます。血液の流れが映像で確認できるため、異常を視覚的に確認できます。血管の内径を測ったり、血流の速さを測定することができます。下肢静脈瘤の診断では、ドプラー機能を用いて静脈の逆流(弁不全)の程度と部位、範囲を測定することが最も重要です。
ドップラー効果とは、近づいてくる音は高くなり、逆に遠ざかっていく音は低くなるという原理。
当院ではこの超音波検査(エコー検査)・ドプラー検査を用いて、下肢静脈瘤の診断を行っています。

 

■下肢静脈造影(レントゲン検査)
足の甲の静脈から造影剤を注入し、レントゲンで撮影する方法です。
造影剤とは、画像診断検査をより正確に行うために使用する薬品の総称です。注射による痛みと伴うため、現在はほとんど実施されなくなりました。

 

■容積脈波検査
静脈の容積の変化を調べることで異常を見つける検査方法です。
足にマンシェットという空気を膨らませたカバーを巻いた状態で、つま先立ち運動をします。
この運動により、筋ポンプ機能に異常がなければ血液が多く流れ出すようになり容積に変化があらわれます。逆に静脈瘤ができている場合には容積の変化が出ないため、これにより状況を判断します。

 

■空気脈波検査
下肢を上げ下げしたときの下腿の容量変化を、空気を媒体として測定することで無侵襲的に下肢全体の静脈還流機能を定量的に評価できます。
下肢全体の静脈逆流、静脈閉塞および下腿筋ポンプ機能が測定できます。

 

 

エコー検査の流れ

外来受診時に検査を行います。
まずは足の付け根から足首まで専用のゼリーを塗ります。そこにプローブという超音波を発する機械をあてて、血管の状態をモニターで調べます。

造影検査と違い、痛みはありません。
また、レントゲン撮影とは異なるので、被爆の心配もなく、妊娠中の方も受けて頂けます。

検査にかかる時間は10分程度です。

 

下肢静脈瘤のエコー検査

 

 

エコー検査の費用は

健康保険3割負担で、1000円~1500円程度です。

 

 

下肢静脈瘤のエコー検査は何科で受けられるのか?

「外科」「血管外科」「心臓血管外科」で受診されるのが一般的かと思います。
形成外科や皮膚科でも検査及び治療をしている病院がありますが、多くはありません。

 

 

エコー検査を受ける前にセルフチェック

ご自身の足に以下のような症状がみられた場合は、下肢静脈瘤の可能性をお考えください。

 

・足がだるくなった
・足がむくむようになった
・足の血管が浮き出てみえる
・足がつりやすくなった
・足がかゆいことがよくある
・湿疹が出やすくなった
・足に熱がこもっているように感じる
・足がむずむずする

 

こういった症状がある方は、念のために検査をされることをおすすめします。

 

 

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

2016.09.09更新

日帰りで下肢静脈瘤の手術を行った場合に、術後のことでご心配される患者様が多くいらっしゃいます。
これまで通り生活して良いのか、食事や運動など気をつけることはないのか、後遺症が残ることはないのかなど、下肢静脈瘤の術後について詳しくご説明したいと思います。

 

下肢静脈瘤の術後

下肢静脈瘤の日帰り手術の後は、手術をした足を一日だけ弾力包帯で固定します。
(弾力包帯は翌日または翌々日に来院していただき外します。)
その後は、約1ヶ月間、寝る時以外の時間に弾性ストッキングを着用していただきます。
これらは、血管をしっかりと閉じさせるための圧迫療法です。

 

弾性ストッキングとは?

弾性ストッキングとは、足の圧迫を目的として作られた医療用のストッキングです。
下肢静脈の血液の流れを促進する働きがあります。

 

仕事はいつも通りできるのか?

激しい運動を伴う仕事でなければ手術後翌日から問題ありません。

 

運動はして大丈夫か?

サッカー、野球、テニスなどの激しい運動や長時間の正座などは術後2週間ほど控えてください。
また、ジョギングも同じく2週間ほど控えていただくことをおすすめします。
しかしながら、安静にし過ぎて全く動かないということも良くありません。
日常生活のレベルで適度な歩行など動くことをおすすめします。

 

食事や飲酒で気をつけることは?

食事については、特別食べてはいけないものはありません。
飲酒については手術後3日間ほど控えるようにしてください。アルコールの影響で痛みが強くなる場合があります。

 

血栓性静脈炎とは

下肢静脈瘤を放置すると逆流する血液が血管内で固まって炎症を起こすことがあります。これを血栓性静脈炎といいます。レーザー手術やラジオ波手術後にもまれに血栓性静脈炎が起こることもあります。
血栓性静脈炎を予防する方法は、手術後に弾性ストッキングを医師の指示通りに着用し、適度に身体を動かすことです。
日常的な歩行などで十分ですので、動くことを心がけましょう。

 

術後の後遺症や合併症は?

血管を引き抜く従来のストリッピング手術に比べ、レーザー手術やラジオ波手術では術後の神経痛や出血などの合併症はまれですが、レーザーの熱などで神経が傷つき、一時的に下腿部のしびれが発生するということがあります、下肢静脈瘤は深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)の危険因子のひとつです。エコノミークラス症候群を予防するために、とくに術後は医師の指示通りに弾性ストッキングを着用することが重要です。

 

当院がおすすめしているレーザー手術は、身体への負担が少なく、安全性も非常に高まっていますので、ご安心いただければと思います。

 

 

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

2016.09.01更新

足首からふくらはぎの血管が数珠状にボコボコ浮き出てしまう下肢静脈瘤ですが、どのような治療方法があるのでしょうか?
薬での治療ができないかとご質問いただくことがありますので、それにお答えします。
また、予防できる方法をご紹介したいと思います。

 

下肢静脈瘤を治療する薬は?

結論から申し上げますと、下肢静脈瘤の「治療薬」というものはありません。
塗り薬も飲み薬も存在しないのが現状です。
足の静脈の弁が壊れたり機能が悪くなったりすることで起きる病気ですので、弁を薬で治すということはできないのです。
漢方やその他の薬で、痛みやこむら返りなどの症状を多少緩和できるとする情報がありますが、いずれにしても根本的な改善には至りません。

 

下肢静脈瘤の治療方法の種類は?

主には以下の4種類の対処方法があります。

 

1,保存的治療
生活習慣を見直したり、足を適度に締め付ける弾性ストッキングの着用などで症状を緩和するものです。
長時間の立ち仕事の人は下肢静脈瘤になりやすいなど、生活習慣が影響する病気ですので、できるだけ歩いたり、一定時間同じ姿勢でいないようにしたり、足のマッサージをするなどで症状の緩和を行います。
弾性ストッキングは、足を締めつけてふくらはぎの筋ポンプ作用を助けることによって静脈還流をうながし、足に血液がたまるのを防ぎます。
しかしながら、これらの方法は下肢静脈瘤を根本的に改善する治療方法ではありません。

 

2,硬化療法
硬化療法は、静脈瘤に薬を注射して固めてしまう治療方法です。
この治療法は軽度の下肢静脈瘤には有効ですが、重度の場合には治療効果がでない場合があります。

 

3,ストリッピング手術
ストリッピング手術とは、静脈の中に細いワイヤーを差し込んで、静脈を引き抜いてしまう手術です。近年では、内翻式ストリッピング法という、悪くなった静脈のみを少しずつ優しく引き抜く方法ができ、手術後の痛みや出血が軽減されるようになりました。

 

4,血管内治療
現在の下肢静脈瘤治療の主流がこの血管内治療です。
静脈を引き抜くのではなく、レーザーを使用して内側に熱を加えて焼いて塞いでしまう方法です。
局所麻酔で行えるため、日帰りでの手術も可能であり、体への負担が少なくて済みます。以前は自費診療で数十万円もかかっていましたが、平成23年より健康保険適応となり、患者様の負担が軽くなりました。

 

下肢静脈瘤の予防方法は?

100%予防できる方法というのはありませんが、以下のことに注意して生活することで、下肢静脈瘤になることを予防又は進行を遅らせることができる可能性はあるかと思います。

・長時間の立ちっぱなしを避ける
・寝るときに少し足を上げて寝る
・塩分や脂肪分の過剰摂取を避ける
・足のマッサージをする(末端から心臓に向かって)
・適度な運動を心がける


少しでも足に違和感があった場合には、無理に自分で対処しようとせずに専門医にご相談いただくことをおすすめいたします。

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

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