2018.08.05更新

胆汁の成分が胆嚢や胆管で固まってしまう胆石症ですが、妊娠中の方が比較的なりやすいというデータがあります。なぜなのでしょうか?原因や症状などについて紹介したいと思います。

 

●妊娠中に胆石症は発症しやすい?

妊娠中は胆石症になりやすいと一般的には言われています。
その原因の一つが蠕動運動(ぜんどううんどう)にあるとされています。蠕動運動とは、筋肉が伝播性の収縮波を生み出す運動のことです。蠕動運動が活発にされていれば、内臓内の物質が正常に流れますが、妊娠中は胆嚢の蠕動運動が減る傾向があり、胆汁が胆嚢に残留することがあります。これにより胆汁が泥状になる胆泥が発生し、胆石に変化していきます。
また、妊娠中はコレステロール値が増加する傾向があることも理由として考えられます。
胆石はいくつかの種類がありますが、最も多い胆石はコレステロール結石と言われるものです。胆汁の中のコレストレールの量が多くなると、コレステロールが結晶化して胆石の元になってしまうためです。

 

●妊娠中に胆石症が発症した場合の症状は?

胆石症だけでは症状がない場合が多いです。
しかしながら、数時間で発症する胆嚢の炎症である急性胆嚢炎を併発した場合は、右上腹部からみぞおちにかけての継続的な痛みが起きたり、発熱や黄疸、嘔吐が生じる場合もあります。

 

●特に胆石症になりやすい方は?

妊婦さんの中でも特に多産婦の方、年齢が高い方、肥満の方はなりやすい傾向があります。
胆石症になってしまった場合は、基本的には安静な生活をしてもらい、場合によってはお薬での処置になることが多いと思います。しかしながら、胆石が胆嚢を閉塞させたり感染症を起こしている場合は、妊娠中でも手術が必要になる場合があります。
基本的には母体にも胎児にも安全な手術ですが、激しい痛みや黄疸など、急性胆嚢炎や胆管結石の場合を除いて、出産後に手術を行うのが一般的です。


心配なことがある方はお気軽にクリニックにご相談ください。

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

2018.07.21更新

今回は胆石症の再発について紹介したいと思います。治療方法によって再発の可能性は異なります。
また、できるだけ再発しないようにするために気をつける点などをご説明します。

 

胆石症の治療方法の種類

胆石症の治療方法は、大きく内科的治療と外科的治療に分かれます。

 

■主な内科的治療
(1)胆石溶解療法
胆石溶解剤という薬を使用してコレステロール結石を溶解する方法です。手術をしないで済むため身体への大きな負担や入院の必要がありません。
反面、治療期間は半年〜数年かかる場合があること、胆石が完全に消滅しない場合もあり、再発リスクがあるとされています。
再発は1年で17%、3年で40%もあるという報告があります。

 

(2)体外衝撃波(ESWL)
体外衝撃波結石破砕術とは体の外から衝撃波をあてて、結石を粉々に砕き体の外へ流し出す治療方法です。1回の治療で結石がなくなる場合もありますが、複数回の治療が必要になる場合があります。
体に傷がつかず、治療期間も短く済みます。胆石が完全になくなる確率はおよそ50%程度と言われており、再発率は1年で20%、5年で40%程度といわれています。


■外科的治療
(1)開腹胆のう摘出術
お腹を開けて手術をする開腹手術です。

 

(2)腹腔鏡下胆のう摘出術
従来の開腹手術に比べ、身体への負担は軽く、手術創が小さい分術後も早期回復が見込めます。
切開する範囲も小さくなります。胆石をつくる胆のうを摘出しますので根本的な治療です。胆のう結石の再発はありませんが、ごく稀に残った胆管に石が再発することがあります。

 

胆石症の再発の原因や予防方法は?

胆石症の再発を予防する方法として最善なことは生活習慣を見直すことです。
以下のような点に注意してみましょう。

 

・脂肪の多い食品の摂りすぎ(肥満)
・大量のアルコールの摂取
・過剰なストレス
・乱れた生活リズム
・日常的な運動不足

 

特に食事に関しては、脂質に気をつけるだけではなく、食事の時間が不規則にならないよう気をつけましょう。食事の間隔が大きくあくと、胆のう内の胆汁の濃度が濃くなります。過度に胆汁が濃縮されるとコレステロールの溶解が不十分になり胆石ができる原因になる場合があります。
ダイエットなどを意識されている方は注意をされてください。

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

2018.07.03更新

当院で手術を行っている胆石症は、放置するとまれに胆嚢がんが発生することがあります。
胆石は体に保有していても半分以上は無症状と言われていますので注意が必要です。今回はこの胆石症と胆嚢がんの関係について紹介したいと思います。

 

■胆嚢とは?

まず胆嚢についてですが、肝臓と十二指腸をつなぐ胆管の途中にある袋の形状をした臓器です。肝臓から分泌された胆汁が貯まり、食後に十二指腸に胆汁を流し消化をする役割を担っています。

 

■胆嚢がんとは?

胆嚢がんは袋状の胆嚢及び胆嚢管に発生する悪性腫瘍のことです。比較的女性が発症しやすく加齢と共に発症率は高くなっていく癌です。
初期の頃は症状はほぼありません。進行していても、胆嚢がん特有の症状はなく、以下のような症状が見られることが多くあります。

 

・腹痛
主に上腹部に痛みが現れます。

・黄疸
皮膚や白目が黄色くなったり、尿の色が濃く茶色っぽくなります。

・腹部腫瘍
右上腹部にしこりが発生することがあります。

 

他の主な癌に比べると発生率は高くはないものの、死亡原因では6位にあげられている病気です。上記のような症状が出た場合には早期に検査をおすすめします。

 

■胆石症との関係

胆石症において胆嚢がんの発生率は1%以下とまれではありますが、胆石症と胆嚢がんには因果関係があります。これは慢性炎症や胆汁成分の変化が原因と考えられています。
この発生率は加齢とともに増加し、高齢者では胆石症患者の数%が胆嚢がんになる可能性があるとも言われています。
ただの胆石と軽く見ずに早期発見、早期治療の心がけが必要かと思います。

 

■他の合併症は?

胆石症の合併症として、膵炎もあげられます。膵炎は膵臓が作り出した消化酵素が何らかの理由で膵臓自体を消化してしまう病気です。急性膵炎の約5割、慢性膵炎の約2割は胆石症が原因です。


胆嚢がんはご紹介した通り症状が出にくく早期発見が難しい癌の一つです。定期的に人間ドックや健康診断をして健康状態をチェックしましょう。また、胆石症や胆嚢ポリープの疑いがある方は早期に治療をすることをおすすめしますので、お気軽にお問い合わせください。

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

2018.06.25更新

今回は子供の胆石について紹介したいと思います。
小児の胆石症は患者数も多くなく、とても稀な病気と考えられてきましたが、食生活の欧米化や、超音波検査の普及に伴い増加傾向にある病気です。
何が原因になっていて、どのように症状が出るのでしょうか?

 

■子供の胆石の原因

原因としては、以下のものが考えられています。

・溶血性貧血
細菌感染やアレルギーなどの原因により、赤血球が破壊されることによって貧血を来たす疾患です。
貧血になると、顔色不良、むくみ、めまい、息切れ、食欲不振、動悸、微熱などの症状がみられるようになります。
また、赤血球の破壊で溶血の状態が続くとお腹が張ったような症状が出ることもあります。

・遺伝性球状赤血球症
先天性の溶血性貧血です。赤血球膜の遺伝的異常により赤血球が破壊され、貧血を来たす疾患です。

・総胆管拡張症
胆汁(たんじゅう)の十二指腸への通り道となる総胆管が、全体的あるいは部分的に袋状またはびん状に拡張する病気です。肝臓内の胆管に拡張がみられることもあります。

・胆嚢炎
胆嚢に細菌が増えて炎症が起こる病気です。

・高カロリー輸液施行
高カロリーの輸液を長期に行うことで胆汁の流れが悪くなる状態です。

また、子供の胆石症は原因がわからない場合も珍しくありません。

 

■症状

症状としては腹痛、嘔吐、黄疸、発熱などが現れることが一般的です。

 

■治療方法

内科的治療と外科的治療に大別されます。
結石が小さい場合は、内科的治療が選択される場合があり、主に食事療法、鎮痛剤、利胆剤、胆石溶解剤などが用いられます。
外科的治療としては、一般的には胆嚢摘出術での治療になります。お腹を開けて胆嚢を切除する場合と、腹腔鏡下手術でお腹の中を観察しながら胆嚢を切除する方法があり、一般的には後者の方法が用いられます。

お子様の容態で気になることがある場合は、まずは診察を受けられてください。
きちんと検査をして体調不良の原因を見つけることが肝要かと思います。

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

2018.05.17更新

■痔が再発する原因

市販の薬で痔が治ったと思っても、また再発することがあります。
痔核は静脈のうっ血によってイボのような塊となり、表面が刺激されることで出血などが生じます。治ったと思っていてもこの塊の根のようなものが残っている場合には、実は本人はわからなくとも治っていないことがあります。
また、患部に負担がかかるような生活習慣だと痔の再発につながります。
職業的に運転やデスクワーク、立ったままのことが多いとなると痔に傾きやすくなります。また便秘や下痢と排便のコントロールがつかない場合も痔の再発原因と考えられます。

 

■痔の再発を予防する方法

当院では、肛門を切開しないPPH手術と薬で治療するジオン注入法で主に治療を行いますが、日々の生活が乱れていると再発することもあり得ます。
次の点に注意しながら再発予防を行うことをおすすめします。

 

①排便のリズムを整える
毎日同じような時間に便意を感じ、排便できることが望ましいスタイルです。
朝食が排便を促すスイッチになりやすいため、朝食を抜かないようにすることをおすすめします。
また、朝の起床時間を少し早めに設定し、排便時間を確保できるようにすることも一つの方法です。

 

②便のコントロール
普段から食物繊維の食材を摂るように意識する、アルコールなどの多飲は控えるなど、食生活に気をつけ、便秘や下痢にならないように心がけましょう。

 

③排便時は無理にいきまない
排便時にお腹に力が入るのは仕方ありませんが、肛門に力を集中させるのは負担がかかり痔の発症の原因になります。

 

④ストレスの軽減
ストレスの蓄積は自律神経に作用するため、血行不良を招きます。
また免疫力の低下にもつながり、痔を誘発することになるため自分なりのストレス解消で予防しましょう。

 

⑤同じ姿勢を避ける
立ちっぱなし、座りっぱなしと同じ姿勢を維持することは、肛門のうっ血につながります。
そういった仕事であれば、空き時間を作って、軽い体操や姿勢変換などを行っていきましょう。

 

⑥腹筋を鍛えるため、適度な運動を
日頃の運動は、全身の血行も良くし腸の蠕動運動も活発にします。
肛門に負荷がかからない方法を選びながら、軽い運動を継続していきましょう。

 


以上です。
痔についてご不安なことがある方は、お気軽にお問い合わせください。

 

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

2018.04.24更新

Q,春は汗をかきやすい時期と聞きますがなぜですか?

春は汗をかきやすい時期と言われています。考えられる理由はいくつかあります。



・気温差が大きい

春は急に暑くなったり寒くなったりと気温差が大きくなりやすい時期です。
衣服での体温調節がうまくいかないと汗をかきます。

・生活環境が変化する方が多い

春は入学、入社など生活環境が変わりやすい時期です。
寒暖差だけではなく、精神的な面(ストレス)の変化でも人は汗をかきます。

・冬に汗腺の機能が低下している
冬は汗をあまりかかないため、汗腺の機能が低下しています。
汗をかくと臭いが強い汗が出ることがあります。


 

Q,体臭のおもな原因はなんですか?

汗腺には種類があり、全身にあるエクリン腺からでる汗は基本的には無臭です。
それに対し、脇の下などにあるアポクリン腺からでる汗は皮膚に付着している雑菌と合わさり酸化・分解されることで臭いを発するようになります。これが体臭です。

 

Q,日常生活で出来る体臭予防はありますか?

・定期的に運動をして汗腺の働きを低下させないこと
汗腺の機能が低下しているとサラサラではない汗が生じることがあります。
・食生活を見直す
体を酸化させたり腸内環境を悪化させるようなジャンクフードなどの食べ物は避けることが望ましいです。
・定期的にシャワーを浴びる
朝シャワーを浴びることで、睡眠中に発生した体臭の原因を洗い落とすことができます。

 

Q,制汗剤やデオドラント剤は有効ですか?

制汗剤やデオドラント剤は汗を抑えたり雑菌の繁殖を防いだりする効果があります。
しかしながら、汗腺に蓋をして防ぐという仕組みが基本ですので、皮膚にとって良いものとは言えません。

 

Q,もしかして私って体臭強いかも!?セルフ体臭チェック方法は?

・耳垢が湿っている
その場合は、先に紹介したアポクリン腺が多い傾向にありますので、体臭がある可能性があります。

・脇毛が濃い
太い脇毛の周囲にアポクリン腺が多く存在します。

・衣類に黄色いシミがつく
エクリン腺からの汗は一般的には無色・無臭ですが、アポクリン腺からの汗はアンモニアなどの成分が含まれるため衣類にシミがつきます。

・入浴後に衣類を嗅いでみる
入浴で臭いの感覚をリセットした後に、脱いだ衣類の臭いを嗅いでみるのも参考になるかもしれません。

 

他にも汗・体臭に関して教えてください。

人間の汗には2種類あります。暑い時や運動した時にでる全身の汗を温熱性発汗といいます。一方、人前で緊張して顔から汗が流れたり、手をつなごうとすると手のひらからポタポタ汗がしたたり落ちる汗を精神性発汗といいます。精神性発汗は交感神経が関与しています。交感神経が過剰に作用し、手のひらから過剰な汗がでる疾患が手掌多汗症です。わきや足裏の過剰発汗も伴います。睡眠中は交感神経が休んでいますので、朝起きた瞬間だけは手のひらはサラサラしています。当院では手汗で悩んでいる患者様に、過剰に働いている交感神経を遮断する胸腔鏡下胸部交感神経遮断を実施しています。キズはわずか3ミリで,手術時間は両手あわせて10分以内です。手汗で悩んでいる方はまずは当院までご相談ください。

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

2018.04.20更新

■痔の時や手術後の座り方のコツについて

痔の治療法には、薬などで対処する保存的治療と手術を行う外科的治療があります。
手術は、排便毎に脱肛し指で戻している、歩行時にも脱肛してしまう、脱肛したまま元に戻らない、出血量が多く貧血にまで至るなどと重症な痔核に対して行われます。
しかし手術といっても昔とは異なって、日帰りで行えるうえに、さらに手術時間も15~30分程度と短時間で終了しますので、患者さんの苦痛は最小限で済むかと思われます。
術後の後遺症となる痛みもないため、普通に歩行も可能ですし座位をとることもできます。

 

座る際の注意点としては、長時間の圧迫を避けることが大切です。
手術の当日は激しい運動はもちろんのこと、歩き回るのもよくありませんし、立ちっぱなしも患部がうっ血しやすくなるのでよくありません。
座る動作に抵抗があれば、円座クッションなどを使用するのも良いかと思われます。手術翌日以降からもお仕事から離れられないという場合には、デスクワークでは座っている時間を20分以内に留めて、仕事の合間に立ち上がって患部の除圧を行うことが良いでしょう。
長時間の車の運転も患部の血流が悪くなり悪影響が考えられます。特にバイクや自転車は大きな負担となりますので、できるだけ避けるか、座位の姿勢からこまめに立ち上がるようにしましょう。

 

■妊婦が痔の場合に座り方で気をつけることは?

妊娠中に痔核の痛みや出血の経験があるという方は多く、また出産時のいきみによって痔核の症状が悪化するといったケースもよく聞かれます。
妊娠すると、女性ホルモンの影響で体の血流が悪くなります。骨盤内や下肢に血液が留まることが多くなるため、肛門部にうっ血が生じやすく痔核となります。
また、妊娠初期にはつわりがひどくなるため、妊娠後期ではお腹が重くなってくることから、運動不足にもなりますし、腸の蠕動運動の低下も手伝って、痔核の要因が増えてきます。
妊婦さんの中でお仕事をされながら出産を控える方がいらっしゃると思いますが、デスクワークの方は特に注意が必要です。
座りっぱなしは痔核を悪化させてしまうため、こまめに姿勢を変えて肛門部の除圧を図る、ストレッチなどを取り入れて血行の悪化を防ぐなどの工夫が必要です。
また最近では臀部に優しいクッション類も増えてきていますので、ドーナツ型クッションや、低反発素材ビーズ素材のクッションなどを使用していくことも痔の対策となるでしょう。

 

■痔にならないよう普段から気をつけるべき座り方は?

痔核は肛門周囲のうっ血から始まるものですので、肛門周囲に圧力をかけないことが重要です。
立ちっぱなしは重力に伴って臀部や下肢に血液が溜まりやすくなります。
座りっぱなしはうっ血になり、それに対し下からの圧力が加わってと二重のリスクになりますから、一定間隔で体を動かしたり、座位から立位になったりと長時間の同一姿勢を避けるようにしましょう。

 

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

2018.02.26更新

子供も痔になる?種類はなにが多いか?

 

・切れ痔
裂肛といいます。男児よりも女児に多く見られる痔となります。
固い便などが通過する時に、軟らかい肛門の粘膜が裂けることで痛みや赤みを生じます。
出血だけ見られる場合もありますが、便に血が混じる血便の原因ともなります。
裂け目が浅いものと深く炎症を起こすものがあります。
年齢的には生後間もない乳児よりは生後7ヶ月頃~3歳未満くらいに発症するケースが多いです。
 

・見張りイボ
見張りイボとは、切れ痔が繰り返されることで炎症が慢性化してしまい、肛門周囲にまで影響を及ぼすことで生じる皮膚のたるみとなります。
切れ痔の余波のようなものですから、発症年齢も切れ痔同様に生後7ヶ月頃~3歳未満くらいの女児に多く見られます。

 

・痔瘻(じろう)
一般的に1歳未満の乳児に見られますが、男児に限って生じる痔です。
大人の痔瘻とは異なる面がいくつかあります。
外観では赤く腫れるという点と排便時に痛みを伴なうという点は共通ですが、大人は肛門の後部に発症することが多いものです。乳児の場合はたいていが肛門の側部に発症します。
痔瘻は肛門の内側にトンネルのような道ができることで、そこから膿が出てくるものですが、大人に比べて乳児のトンネルは浅く、直線的というケースが多いです。

 

痔になる原因は?

切れ痔(裂肛)と見張りイボの原因は主に便秘です。
生後6、7ヶ月は離乳食が始まる時期であり、さらに便秘は女児に起きやすいためです。
母乳やミルクはほとんどが水分のため、排便の回数も多く、便自体も水分が多く含まれています。離乳食になると母乳時期に比べると水分が減少しがちです。
その結果、便が硬くなり便秘になると、便が腸に停滞している状況になります。すると腸が便から水分を再吸収して硬便に拍車がかかり、排便時の苦痛が増し、切れ痔が発症したり悪化するということになります。

痔瘻の原因には、軟便と硬便があげられますが、生後数か月の乳児は免疫力が不足しているため、便にある細菌に感染しやすいという点もあると考えられます。

 

治療方法は?

切れ痔の治療では、裂けた粘膜やその周囲に塗布する軟膏などがありますが、何よりも便の硬さを調整する、排便リズムを正常に戻すといった排便管理が大切になります。
切れ痔が治っていくことで、見張りイボも小さくなりやがては消失していくのがほとんどです。
痔瘻は症状は繰り返すことが多いのですが、膿が溜まった時は絞り出し、患部や周囲を清潔に保つこと。また便秘や下痢が起こらないように排便コントロールをすることです。
大人の痔瘻は手術しなければ治りませんが、1~2歳程度の乳児の場合は自然治癒するのがほとんどです。それ以降にも痔瘻が残ってしまう場合は、成長してから手術を行います。

 

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

2018.02.14更新

痔のときに積極的に摂りたい栄養素や成分は?

痔の原因はなんといっても便に関わってきます。
便秘は便自体が硬くなると肛門周囲の粘膜を傷つけてしまったり、排便時のいきみが大きくなるため、肛門への圧力が大きくなってしまう。反対に下痢は、水様便などで肛門への圧力がかかり過ぎる、肛門粘膜の炎症を招くといったことになります。
こういった便の不調を改善する必要があります。その一つの手段に適切な栄養素を摂っていくことです。

 

・腸内の善玉菌を増やす
腸内の細菌には悪玉菌と善玉菌がありますが、良い便を作るのが善玉菌です。
善玉菌を増やす食品としては、発酵して作られた味噌やキムチ、ヨーグルトなどです。発酵成分である乳酸菌やビフィズズ菌が、腸内ではそのまま善玉菌となるからです。
善玉菌が増えると悪玉菌が減るため腸の蠕動運動も活発になり、便の運搬力も上がります。

 

・食物繊維で便通を整える
食物繊維が腸内にとっていいという認識は多くの方が持っていると思われますが、手あたり次第摂取すれば良いというわけではありません。腸のどんな点を改善したらいいのか、目的によって違ってきます。

食物繊維にも水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の二種類があります。
水溶性食物繊維は、野菜や豆類、海藻類、果物に多く含まれています。
食べ物の消化吸収をする際に水分に溶けやすく、ドロドロとしたゲル状になりやすいため、腸の滑りが良くなる。また腸内を酸性に傾ける働きがあるため、悪玉菌の増殖も抑制します。

不溶性食物繊維は、豆類、きのこ、こんにゃく、昆布などの海藻類に多く含まれています。
腸内では水分を引き込みやすいが、水には溶けない性質なため、便の体積を大きくし、腸の蠕動運動を活発にします。

 

・傷の修復に効果的な栄養素
毛細血管を強くして血行を良くする、みかん、レモン、ブロッコリーなどに含まれるビタミンP。
血管に弾力性を持たすコラーゲンの生成を促す、柿やピーマンに含まれるビタミンC。
粘膜を守り血行を良くしていく、大豆やナッツ類に含まれるビタミンEなどがあります。

 

 

逆に避けた方が良い栄養素や成分は?

・香辛料
唐辛子などの香辛料は、他の栄養素と違って、消化が悪いです。
味覚にも辛い、しびれるといった刺激がそのまま肛門部まで伝わってしまうということですから、痔に対する苦痛は想像できることでしょう。

 

・塩分
塩っ辛いものを食べると血液では中和しようと体内の水分を引っぱってしまうため、便に行きわたらなくなり、結局硬便となってしまいます。便の調整には塩分を控えめにすることが良いのです。

 

・アルコール
栄養素というよりは、アルコールを分解する時に水分を必要とするため、塩分同様に硬い便を作る元となります。逆に水分を多く摂り過ぎれば下痢を引き起こしてしまいます。
水分の影響だけではなく、アルコールは血行不良も引き起こすため、肛門周囲の毛細血管が切れやすくなってしまいます。

 

・脂分
肉類や動物性油脂をたくさん摂取すると、腸内の悪玉菌が増殖してしまいます。悪玉菌は有害なガスも発生させ、腸の蠕動運動も弱めるため便秘の原因となってしまいます。


以上です。
食生活にも気を配り、痔を悪化させないように注意しましょう。

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

2018.01.31更新

いぼ痔の原因や症状は?

いぼ痔(痔核)は、発症する場所によって内痔核と外痔核に分別されます。
肛門は直腸とつながり便の排泄口ですが、常時は解放状態であるとしたら失禁状態で日常生活が成立しません。そういったことが起こらないように、直腸と外側の境目に歯状線(しじょうせん)と呼ばれる部分がクッションとなって小さな溝を塞いでいます。この部分には静脈が集中しているため、刺激や負担によって血液が滞ってしまって(うっ血)腫れた物をいぼ痔といいます。

歯状線の上方に生じたものを内痔核といい、痛みを感じる神経がないため、出血が主な症状となります。自覚が乏しいため気が付かないこともあり、肛門から脱出して痔核と気づくケースが多々あります。進行していくと直腸内に押し込んでも戻らなくなることもあります。
原因の大半は、便秘によるいきみ、または女性であれば妊娠や出産などがあげられます。ほかには長い時間便座に座り込むことが多い、座りっぱなしの生活が多いと言ったことでも、いぼ痔につながります。

もう一つは歯状線の下方に生じたいぼ痔は外痔核といい、肉眼でもはっきりと見られます。知覚神経が分散されているため痛みを伴ったいぼとなり、それほど多くはありませんが出血もみられます。
原因は長時間の座位や立位、冷えや重たいものを持つといった行動が、血管への負担や血行の悪化を導きます。

 

治療方法は?

いぼ痔の治療法は進行程度によって異なってくるところが多く、内痔核も外痔核も軽度であれば保存方法が用いられます。日常生活における痔核にとってリスクとなる要因を排除し、便の性状を正しく保てるように心がけていただき、肛門の安静を図ります。必要であれば、血流を良くする内服薬や、炎症、痛みを抑える坐薬や軟膏などの外用薬が処方されます。
進行したいぼ痔には、外痔核ならば外科的に切除、内痔核には硬化療法、ゴム輪結紮療法、半導体レーザー照射療法などがありますが、特に脱出したいぼ痔(脱肛)に対しては、近年導入された硬化療法のひとつ、ALTA療法(ジオン注射)が画期的な方法として頻用されてきています。切開せずに注射することによって止血や組織の退縮を図ると言ったものです。また脱肛するいぼ痔に対して、PPH手術は肛門を切開せずにゆるんだ直腸粘膜を自動吻合器で切除する方法で、いぼ痔は吊り上って退縮し脱肛が改善します。

 

妊娠中は痔になりやすいって本当?

妊婦さんの半数近くが何らかの痔の症状を経験するといわれます。
妊娠初期には少ないのですが、後期になると徐々にお腹も大きくなり、肛門周囲にかかる圧も大きくなります。そもそもいぼ痔は静脈のうっ血による腫れや塊です。血が固まったことを血栓と呼び、それが原因のいぼ痔ということで「血栓性外痔核」といいます。
血栓性外痔核の原因は肛門にかかる圧力ばかりではなく、女性ホルモンのバランスが悪くなるため腸の動きが鈍くなったり、運動不足によって血行が悪くなったりと悪条件が重なってしまうことで生じてしまいます。
妊娠中は原則として手術などはできないため、早期対処することが望ましいでしょう。

 

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

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