2018.01.24更新

痔になる要因の一つは運動不足?

便意がある時だけ排泄するように、それ以外は肛門の筋肉によって失禁が起きないようにストッパーがかけられています。その機能を維持するために、粘膜も筋肉もあり、そして多くの毛細血管が集まっている部位でもあります。
この部分に便秘や下痢が刺激となって、うっ血や出血、炎症などを引き起こし、痔となってしまうのです。

痔の原因を考えるならば便秘や下痢を起こす生活要因が重要視されます。もちろん便は食物が消化吸収を経て残渣物となったものですので、食べ物や飲み物が関係してきますが、運動不足も大きな要因の一つにあたります。

運動するということは筋肉を使うことで、筋肉が働くと血液を送り出すポンプが活性化し全身の血液循環がよくなります。デスクワークや立ちっぱなしの仕事などでは、どうしても運動不足になってしまい、そこから肛門周囲の血行不良をはじめとした全身の血行不良や冷え性などにつながります。また腸には蠕動運動(ぜんどううんどう)といって便を押し出す自動運動がありますが、この蠕動運動も弱くなり便秘となります。
運動と痔では無関係のように感じますが、こうしてしっかりとつながっているものなのです。

 

痔になったら運動は禁止?

痔はいきんだり、刺激することで悪化するので、運動なんてもってのほか、静かに毎日を過ごすことが適切であると考える方もいるかと思います。痔の手術後などは別として、坐薬や軟膏などで保存的に治療している場合では、基本的に運動は必要と思われます。

特に内痔核では血管のうっ血が大きな原因となるため、適度な運動をすることで血行が促進され改善に向かうことも考えられます。
運動を禁止してしまうと、必然的に腸の蠕動運動も低下してしまいますから、便秘となり硬い便が痔に接触する、またはいきみが強くなり切れ痔の悪化なども引き起こしてしまいます。

もうひとつ、ストレスのたまりやすい人ではストレスが便秘や下痢の原因になることが大いにあります。ストレスは自律神経のバランスを崩し、「ノルアドレナリン」という物質を多く分泌させ、蠕動運動にブレーキをかけます。また悪玉なストレスホルモンを分泌させます。様々な方面から腸や痔にとってはマイナスな働きかけをすることになりますが、運動することによって、このホルモンの分泌を抑制したり、自律神経を整えたりとプラスに変えていくことが明らかにされています。
痔にとっては適度な運動が改善する手段のひとつとなるわけです。

 

どの程度の運動を心がければ良いのか?

痔に対する圧迫や刺激は最小限としながら、腸の蠕動運動や全身の血行を良くする運動が望ましい運動内容となりますが、難しく考えることはありません。

デスクワークなど同じ姿勢で過ごすことが多い方は、1〜2時間に1回くらいの割合で席を立って、体を伸ばしたりひねったりと簡単な体操をすることが、痔の圧迫の緩和、腸の動きの促進となります。

また仕事以外の時間で運動する場合は、移動時のエレベーターやエスカレーターに変わって階段を利用したり、休日ならば1日30分程度のウォーキングや、思い切って水泳なども効果的だと考えられます。

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

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