2018.01.18更新

今回は身近な病気である痔について紹介します。
生活に支障をきたすほど悪化した痔であれば早急に治療を受けるかと思いますが、少々の痛みの場合は、痛みを我慢してしまい放置してしまっている方がいらっしゃるのではないでしょうか?痔を放置するとますます悪化してしまうことになりますので、注意をしてください。

 

痔を放置して悪化した場合はどのような経過をたどるか

直腸からゆるい便や水分などが、常時流れ出ていては生活上大変なことになります。こういったものを防ぐ役割をしているのが肛門括約筋や弾力性に富んだ組織となります。
この部分に大きな負担や刺激が加わると、「痔」が発症します。
痔には3種類あり、いぼ痔と呼ばれる「痔核」、きれ痔と呼ばれる「裂肛」、そして「痔瘻(じろう)」となります。

肛門と直腸の境目には歯状線というボコボコとした形状の部分があり、それを境に上部が直腸、下部が肛門となります。いぼ痔(痔核)では上部に生じた物を内痔核、下部に生じた物を外痔核といいます。直腸には痛覚がないため歯状線から上にできる内痔核だけでは痛みはありあせんが、悪化すると出血がひどくなり、時には肛門から脱出し脱肛となってしまう場合があります。歯状線から下にできる外痔核では痛覚があるため進行すればするほど強い痛みを伴うことになります。
裂肛では、排便時の刺激やその後にも痛みを伴いますが、進行し慢性的な裂肛になると傷が深くなり、ポリープのような突起物ができたり、肛門が狭くなってしまうことがあります。排便が怖くなるほどの痛みが伴うことがあります。
痔瘻では肛門腺に細菌が侵入し炎症を起こします。高熱がでたり、腫れや痛みが伴います。これが何度も繰り返されると瘻管といった膿がたまるトンネルが形成され、次第に悪化していきます。

どういった痔も悪化してからの治療では、治療内容も複雑化し、手術を施しても出血量が多くなったり、肛門の大きさが縮小するなどの後遺症が残ることがありますので、少しでも気になることがあれば放置せずにクリニックに相談されることをオススメします。

 

痔が悪化していく原因

痔が形成されても我慢できるレベルであったり、羞恥心が先立ってしまい治療せずに放置する方がいらっしゃいます。初期段階から進行する原因としては、痔の種類によって多少異なっていきます。
痔核においては、排便時のいきみが繰り返されることです。
肛門周囲は血管が寄り集まっているところであるため、いきむことで血液が一部分に滞ってしまい、腫れが生じます。いきみは排便時に便秘などの症状があるときだけではなく、重たいものを持つときなどにも起こります。

裂肛の原因は便そのものが肛門皮膚に刺激を与えてしまうことです。固い便ではもちろんのこと、下痢で勢いの強い排泄であっても皮膚を傷つけてしまいます。
痔瘻の原因は軟便や水様便などの繰り返しです。
歯状線には肛門腺が存在しており、便が無形に近くなればなるほど、歯状線の凹凸の表面に細菌が侵入しやすくなります。細菌が炎症を起こし、膿が生じていくことになります。

 

悪化しないようにするには?

痔を悪化させない方法としては、排便コントロールをしっかり行うことや、体の基本となる防御効果を高めること、肛門部へ負担の軽減などがあります。

下痢や便秘を無くすには排便のタイミングを逃さないことです。
朝の時間にゆとりを持ち、便意を感じた時にはすぐにトイレに行けるように、またいきみのない排便を行うには、3~5分程度の排便時間を持ちましょう。
また食生活も食物繊維を多く、適量な水分摂取を心がけることも重要です。

体の防御力を高めるには、疲労やストレスをためない、適度な運動を行うということがあげられます。痔の悪化の大敵は肛門部の炎症ですので、これらによって免疫力が低下すると炎症を起こしやすくなります。

体の冷えや飲酒、長時間の座位などは、肛門部の血行を悪くしてしまいうっ血につながります。冷房の調整や入浴を行う、アルコールの減量、姿勢の変換などを行っていくことも悪化予防となります。

投稿者: おだクリニック日帰り手術外科

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